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2014/06/16(月) 00:00

リビタ 一棟丸ごとリノベーション「つくば春日」 30坪で施工は鹿島

投稿者:  牧田司

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「リアージュつくば春日」完成予想図

 リビタの一棟丸ごとリノベーションマンション「リアージュつくば春日」を見学した。平成3年に完成した大手企業の社宅を全面リノベしたもので、建物は敷地の20%しか使っておらず、まるで公園の中に建っているようなマンションで、専有面積は平均100㎡ほど。

 物件は、つくばエクスプレスつくば駅から徒歩16分、つくば市春日1丁目に位置する14階建て全54戸の規模。専有面積は第一期99.76㎡~120.87㎡、現在分譲中の1期2次(5戸)の価格は3,498万~4,298万円。坪単価は121万円。既存建物の完成は平成3年2月。施工は鹿島建設。改修竣工予定は平成26年9月末。改修工事施工は東京建物アメニティサポート(共用部分)、住環境ジャパン(専有部)。販売代理はトリニティ・イデア。

 建物は武田薬品工業の社宅として利用されていたもので、敷地面積約3,700㎡のうち建築面積は約670㎡。わずか20%しか建物は建っていない。敷地の北側は公園のような緑地が整備されている。

 コミュニティ形成がコンセプトの一つで、広い敷地を利用して会話が楽しめる「ぐるっと広場」、収穫もできるシェア菜園、木陰のデッキを屋外に配置。屋内にはギャラリー、ライブラリー、アトリエなどの共用施設を設置する。

 内装は自由に設計変更できるタイプもあり、モデルルームのひとつは玄関を入ってすぐに手洗いを設け、キッチン、リビングは筑波山が見える北側に配置、フローリングは無垢材、アクセントにコンクリートブロックを使用した個性的なものも用意している。

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303号室モデルルーム

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804号室 モデルルーム

◇      ◆     ◇

 極めてレベルの高いマンションだ。新築時の原設計は鹿島。見事なシンメトリーを描いた建物が、既存樹のケヤキの大木が10本はありそうなまるで公園のような敷地の中に建っていた。当時の施主である武田薬品と設計を担当した鹿島がどのような意図で社宅を建てたかが伝わってくるようだった。

 リノベーション後は、エントランスを入ると右と左に分かれてサブエントランスが設けられており、中央からは北側の緑地に抜けられるように設計されていた。

 前出のモデルルームは地元の建築家、とりやまあきこさんが担当。パンフレットで「フラットな100㎡の真っ白なキャンパスなら、戸建てに勝る豊かな暮らしを描けるかもしれない」と語っている。記者は、広い玄関を入ってすぐに手洗いコーナーがあるのに度肝を抜かれてしまった。注文住宅なら分からないではないが、このようなプランを受け入れたリビタの心の広さを見た。「スタイルオーダーコース」を担当する古谷デザイン建築設計事務所の提案もいい。固定観念にとらわれないプラン提案がユーザーに支持されているのだろう。

 駅からはややあるがすでに10戸近くに申し込みが入っており、完売までにはそれほど時間はかからないと見た。市内の公務員宿舎の売却方針が決定され、その受け皿として新築やこのようなリノベーションマンションが市場を賑わすことになりそうだ。

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304号室リビング

 

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