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まるで旧価格&タみの新価格<}ンション

「SHINKA CITY レジデンシャルスクエア」

「レジデンシャルスクエア(SHINKA CITY南街区)」(パンフレットより)

 

武蔵小杉、川崎の物件との相乗効果で人気

 れっきとした新価格<}ンションなのに、周辺地域の新価格<}ンションの値上がり幅が大きいために、まるで旧価格&タみの割安感が出て人気になっているマンションを紹介する。

 「レジデンシャルスクエア(SHINKA CITY南街区)」だ。JR横須賀線新川崎駅から徒歩5分、JR南武線鹿島田駅から徒歩10分の全411戸の規模で、敷地は元JRの操車場。商住の複合開発として進められている事業だ。事業主は名鉄不動産、新日本建設、中央コーポレーション、セントラル総合開発、三洋ホーム、京急不動産、平和不動産、長谷工コーポレーションの8社JV。施工は長谷工コーポレーション。

 建物デザイン監修に建築家・隈研吾氏を起用。グレーのツートンカラーや、見る角度によって表情が異なるデザインバルコニーを配しているのが特徴。住戸プランはオール電化、スカイバルコニー、マルチ収納などの設備機器が特徴だ。

 専有面積は約67〜103平方b、最多価格帯は4900万円台、坪単価は200万円だ。

 最近の新川崎駅周辺でのマンション供給事例はないので比較は難しいが、1、2年前に供給されていれば単価の上限はせいぜい180万円ぐらい思われる。坪単価200万円というのは、いわば旧価格より10%は高い新価格マンションだ。

 ところが、同じ川崎市内の武蔵小杉(南武線&東横線)では今年から新価格マンションが続々供給されており、坪240〜250万円が相場として定着している。また、川崎駅圏(東海道線&南武線)でも坪250〜260万円の物件が供給されている。武蔵小杉も川崎も商住の複合開発が進められている地域で、新川崎よりはスケールが大きく単純比較は出来ないにしろ、「レジデンシャルスクエア」は1坪当たり40万円も50万円も安い。20坪で1000万円だ。

 ユーザーも、このあたりの事情をよく理解しているようで、事前の資料請求は2000件に達し、優先分譲で180戸がすでに契約済みとなっている。これから一般分譲が始まるが、早期完売は間違いない。

 新価格<}ンションが相乗効果を発揮した好例といえそうだ。このマンションには「SHINKA CITY」というサブタイトルが付いている。これは「新川崎」と「進化」からとった造語のようだが、記者はさらに「新価格」を追加してはどうかと思う。

(牧田 司記者 11月28日)