RBA HOME> RBAタイムズHOME >2012年 >

「第3回 Club-D cup」野球大会

オープンハウスに超弩級の新人・堀が加入

  
オープンハウス堀(中田と比べるのが失礼なほどハンサムだ)

大坂桐蔭で中田とコンビ組んだスラッガー

 オープンハウスにRBAの歴史を塗り替える超弩級の新人が入った。明大出身で大阪桐蔭時代には中田翔とコンビを組んでいた堀拓真野手だ。昨日(5月8日)、東京ドームで行われた第三企画が主催する裏街道≠フドーム野球大会「第3回 Club-D cup」の決勝戦、対オークラヤ住宅戦で、けた違いのパワーを200〜300人の大観衆の前で見せつけた。

 4回の裏、2点を返し4−7と追い上げ、なお2死3塁。第1打席でも右翼前安打を放っている左利きの堀が3回目の打席に立った。投手はRBA屈指の好投手、オークラヤ小森だ。

 5〜6球粘った後の小森のストレートを強振した打球は、打った瞬間、本塁打だと思った。糸を引くような弾丸ライナーは無人の右翼席中段で弾んだ。弾道のすごさはプロ並みだった。飛距離は120メートルはあったはずだ。鳥肌が立った。信じられなかった。第4回大会で優勝したユニベルに在籍していた元巨人の選手から軟式でドームの中堅超え本塁打を放ったと聞いたことはあるが、これまで約20年間、RBA野球の試合で東京ドームのスタンドインの本塁打を見るのは初めてだった。かつての三冠王・リバブル岡住、元プロのケンコーポ庄司、ナイスの芦沢ら強打者の本塁打を何回も見てきたが、飛距離はせいぜい80〜90メートルだ。反発力が硬球より弱い軟球では120メートルを飛ばすのは容易ではないはずだ。

 オークラヤ小森も笑うしかなかった。「あんなに打たれたの初めて。そんなに甘い球じゃなかった。大阪桐蔭の堀? 知らなかった。」とあきれ返った。

 堀自身は大学の公式戦ではほとんど活躍していないようだが、同期には広島入りした野村投手のほか巨人に入団した柴田、楽天入りした島内らがいる。高校は大阪桐蔭の日ハム入りした中田翔と同期で、中田が4番、堀が5番を打っていたスラッガーだ。

 ミスターRBA≠フ岡住が寿引退≠表明した今年、新たなRBAのヒーローが誕生した。この一打で全チームから徹底してマークされるのは間違いないが、それを跳ね返すことができるか。記者は、日ハムの中田同様、変化球にはややタイミングが取りづらそうに見えた。遅球も効果的でないか。

 明大硬式野球部出身の住友不動産販売の古賀監督は「噂には聞いていたが、公式戦にどうして出なかったのだろう」と首をかしげていた。

◇    ◆    ◇

 オープンハウスにはもう一人、強力な新人が加入した。同じ明大の同期、川崎直也投手だ。この日の試合に先発、被安打8、自責点5で2回途中でKOされた。ストレートに威力はあるが、変化球が決まらず、苦し紛れに投げたストレートを痛打された。大学時代は公式戦にはあまり出ていないようだ。

 試合後、佐藤監督は、「川崎はこれまで打たれたことがない。今日はやや力みがあった。堀? 堀はいいでしょう」と、試合には6−8で敗れたがご満悦だった。同社の荒井社長も4回に登板、1安打2四球無失点に抑え、応援団からやんやの喝采を浴びていた。もろさもあるオープンハウスがだ、今年はRBAをかき回すのは間違いない。

 
本塁打を打った瞬間のオープンハウスベンチ


堀(左)と川崎投手

「第3回 Club-D cup」はオークラヤが2連覇(5/9)

(牧田 司 記者2012年5月9日)