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第24回 RBA野球大会 参加チーム

水曜34チーム 日曜は19チームの合計53チーム

ポラスグループの中央ビル管理が初参加

パナホーム15年ぶり 三井住宅リースは2年ぶり復帰

 第24回RBA野球大会が6月13日(水)水曜ブロック予選を皮切りに開幕するが、今年の参加チームは水曜ブロックが34チーム、日曜ブロックが19チームで、合計では昨年より1チーム少ない53チームとなり、これまでもっとも少なかった第1回大会の49チームに次ぐ少ない大会となる。

 初参加チームは水曜ブロックに登録したポラスグループの中央ビル管理の1チームで、復帰は水曜ブロックでは15年ぶりのパナホーム(当時はナショナル住宅産業)と、日曜ブロックの2年ぶりに復帰する三井不動産住宅リースの2チーム。

 前回出場していたチームで不参加となったのはスウェーデンハウス、ベンハウス、積水ハウス千葉西のいずれも水曜ブロックの3チーム。三井不動産リアルティは、会社が合併したのに伴い、これまで4チームが参加していたのを三井不動産リアルティに統合し、水曜と日曜にそれぞれ1チームずつ出場する。

 初参加の中央ビル管理は、野球好きの選手が中心の草野球チームだが、RBAに参加するためユニフォームを一新。「経験からすれば水曜ブロックのポラスに劣るかもしれないが、士気は高まっている。胸を借りるつもりで謙虚に戦う」(ポラス広報・丸岡氏)そうだ。

 15年ぶりに復帰のパナソニックは、首都圏にある4支社からなるチームで、「社外チームとの力関係は分からないが、 昨年は、当社の最強のチームであるつくば工場のチームにも社内の大会で勝った」と、チームのまとめ役の同社東京東支社営業部店長・稲垣大志氏は語った。つくば工場チームは第1回大会から9回大会まで日曜ブロックに参加しており、総合準優勝1回、ブロック準優勝1回の成績を残している当時の強豪チーム。稲垣氏によると、現在も強いそうだから、その力関係からして今回のチームも相当の力があるとみた。

 三井不動産住宅リースは、チームが変わっていなければ三井グループの中ではやや力が劣りそうだ。

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 RBAは社会を映す鏡−−今大会の参加チームは過去2番目に少ない53チームとなったが、加速する野球離れ、少子・高齢化、多様化する余暇時間のすごし方、世界観の変化、リーマンショックの影響など、あらゆる社会現象を反映した格好となった。

 野球離れは言われて久しいが、確かにサッカーなどに追われているようだ。平成18年の政府のスポーツ種類別行動者統計を見ても、野球が約972万人に対してサッカーは約683万人と優位性は保っているが、 約2113万人のボーリングを始めウォーキング、サイクリング、ジョギング、釣り、ゴルフ、ゲートボールなどが100万人を突破しており、スポーツ人口としては野球は11番目ぐらいだ。

 少子・高齢化も深刻だ。RBAのチームをみても、第1回大会から出場しているミサワホームは昨年、エースの大野が49歳、捕手の塩島が52歳で101歳バッテリーを誕生させた。ミサワにはこのほか須賀、中村、伊藤ら40歳代がたくさんおり、平均年齢は40歳をはるかに突破している。コスモスイニシア、総合地所、ナイス、野村不動産アーバンネット、ミサワホーム東京、三菱地所ホーム、ナイス、青山メインランドなどもエースはアラフォー$「代だ。

 余暇時間のすごし方、世界観の違いもRBAに影を落としている。かつての三冠王、ミスターRBAの岡住選手は昨年の大会を最後に引退を表明した。理由は結婚し、土・日曜日は子育てに専念するためだった。岡住選手の実家は食堂で、野球少年のころは1日に5食だったそうだが、それでも「飯より野球」が好きだった岡住選手の寿引退は、男女平等≠ヌころか完全に女性上位≠ノ逆転した家庭の姿をまざまざと見せつけた。

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 参加チームが減るのはさびしいが、新しいヒーローが誕生する可能性も大きい。オープンハウスに入社した大阪桐蔭−明大卒の堀外野手だ。堀は、先に行われた「D3−カップ」で東京ドームの右翼中段までボールを運んだ。そのパワーは岡住や元オリックスの庄司らもはるかに超える。社会人の全国大会クラスではスタンドインする選手もいるそうだが、堀は間違いなくそのクラスだ。本番でどのような活躍を見せるか楽しみだ。

(牧田司記者 平成24年6月6日)