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街路樹比較 戸田市は35人に1本 多摩市は15人に1本の割合


多摩市の街路樹(車歩分離道路の歩行者専用なので、厳密には街路樹には該当しない)

  昨日(3月13日)、戸田市の緑・街路樹は貧困だと書いた。最初に電話で聞いた公園緑地課の担当者は街路樹の具体的なことはなにも分かっていなかった。その後、よく理解している担当者から連絡が入り、教えてもらった。

 戸田市の高木街路樹は約3,600本あるという。年間の維持管理費は約3,600万円だ。単純に高木1本の年間維持管理費を割り出すと約10,000円になる。これは多摩市とあまり違わない。いかにも横並びを好む行政らしいコストの掛けかただ。

 さて、昨日も比較した多摩市はどうか。高木街路樹は9,536本だ。この本数には歩行者専用道路の高木などは含まれておらず、市全体の樹木は約20,000本とのことだ。

 戸田市の市域面積は18.17kuで、人口は約126,000人。多摩市の市域面積は21.08kuで、人口は約144,000人だ。つまり、市民一人当たりの公園面積は戸田市の11.2uと多摩市の13.5uとではそれほど差はないが、市民一人当たりの高木街路樹は戸田市は0.03本で、多摩市は0.07本だ。分かりやすく言えば、戸田市は35人に1本の割合で、多摩市は15人に1本の割合だ。戸田市はおおよそ22メートル四方に1本で、多摩市は15メートル四方に1本という計算にもなる。

 このような差が市民の緑の満足度の違いに現れてくる。戸田市は狭い道路が多く、高木などの街路樹を増やす余地はないのかもしれないが、市民が行政にもっとも期待している緑の取り組みは「公園管理」ではなく「街路樹整備・管理」だ。興味深いのは、これほど貧弱な街路樹でも市民の満足度は緑全体の平均値31.8%より高く、県平均レベルより高いという公園整備については満足度は30%を大きく割り込んでいることだ。

 このことからも、戸田市が取り組むべきなのは公園の数を増やすことではなく、市民が身近に豊かさを感じる街路樹を増やすことだ。街路樹が難しければマンションだろうと工場だろうと民家だろうと、敷地内の緑・樹木を増やす取り組みを強化することではないか。

貧弱な戸田市の緑・街路樹 責任は行政にあり(3/13)

(牧田 司記者 2012年3月14日)