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京阪電鉄不動産・日土地建物販売

圧倒的な価格の安さで「ファインレジデンス戸田公園」人気


「ファインレジデンス戸田公園」完成予想図

 京阪電鉄不動産(事業比率70%)と日土地建物販売(同30%)の「ファインレジデンス戸田公園」が圧倒的な価格(単価)の安さときめ細かな商品企画で人気を呼んでいる。

 物件は、JR埼京線 戸田公園駅から徒歩15分、戸田市川岸1丁目に位置する10階建て全157戸の規模。専有面積は60.51〜85.63u、次期分譲(戸数未定)の予定価格は1,998万円〜3,198万円(最多価格帯2,700万円台)、坪単価は135万円。竣工予定は平成24年11月。施工は長谷工コーポレーション。販売代理は長谷工アーベスト。昨年10月から販売開始されており、残りは20戸ていどになっている。

 最大の特徴は、価格(単価)の安さだ。同じ戸田公園駅圏では現在、同じ長谷工コーポレーション施工で大規模マンションが分譲されているが、単価は170万円前後だ。これに対して、「ファインレジデンス戸田公園」は坪135万円だ。坪にして約35万円も安い。

 単価が安いのは、駅からやや距離がある工業地域立地であることと、大規模物件との競合や市況を判断してのことと思われる。しかし、周辺は工場のマンション化が進んでおり、住環境が改善されている上、敷地南側は低層の戸建てが建ち並ぶ第1種住居地域だ。さらにその先は荒川が流れており、開放感もある。

 単価は安いが、他の長谷工コーポレーション施工マンションと同様だ。基本性能などが劣っているわけではない。敷地南側には自主管理の公園を設置し、建物は道路から10メートル近くセットバックさせている。

 住戸プランの商品企画では、使い勝手のいいファミリークローゼット、フィットインクローゼット、シューズストレージ(下足入れ)のほか、新聞・雑誌などが入れられるスライドボックス付きのスリムストッカー、玄関ホールのフック掛けなどを設置。モデルルームは、子育て世帯向けにキッズルームも提案している。

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 記者は、リーマン・ショック後の中堅デベロッパーの破たんによる郊外マンションの供給減と景気後退による価格の下落などで、低価格(低単価)のマンションは確実に売れると読んでいるが、このマンションも同様だ。駅から距離はあるが、住環境はそれほど悪くなく、このていどの単価なら売れて当然だろう。

 京阪電鉄不動産のマンションでは、最近見学した「ファインレジデンス聖蹟桜ヶ丘」(43戸)も坪単価が187万円と安く、分譲開始3カ月で残りは1ケタ台だ。同社はこのところ首都圏でのマンション供給に力を入れており、今後、都心部でコンパクトマンションも供給する。

(牧田 司記者 2012年3月5日)