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 坪200万円を大幅に割る 野村不動産「プラウド府中天神町」


「プラウド府中天神町」完成予想図

 好立地のマンションが目立つためプライスリーダー的なイメージが強い野村不動産だが、圧倒的な価格の安さで需要を喚起する物件も少なくない。同社グループのNREG東芝不動産(事業比率60%)とのJVマンション「プラウド府中天神町」もその一つだ。駅から距離はややあるが、坪単価200万円を大幅に下回る価格設定だ。これまで約1,400件の反響を呼んでいる。地元ばかりか広域から集客もできている。

 物件は3棟構成で、京王線府中駅から徒歩14分、または JR 中央線国分寺駅からバス13分徒歩1分、府中市天神町1丁目に位置する7階建て「カームレジデンス」(35戸)・8階建て「ブライトレジデンス」(65戸)と、京王線府中駅から徒歩18分、または JR中央線国分寺駅からバス13分徒歩4分の8階建て「エアリーレジデンス」(119戸)からなる全219戸。専有面積 70.90〜100.25u、予定価格は3,400万円台〜6,100万円台(予定最多価格帯3,900万円台)、予定坪単価は「カームレジデンス」と「ブライトレジデンス」が184万円、「エアリーレジデンス」が169万円。完成予定は2012年11月下旬。施工は鹿島建設。

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 駅からはやや距離があるが、京王線沿線では調布を上回ろうかというほど人気が高い府中駅圏の物件だ。同業が駅前の一等地で昨年分譲したマンションは坪300万円をはるかに超えていた。当然、坪200万円を突破すると思っていたが、予定価格の安さに驚いた。この単価にはユーザーもびっくりしたのではないか。

 同社によると、敷地は同社グループ会社のNREG東芝不動産の社宅跡地で、入札ではなくて随意契約で土地が取得できたため、このような価格設定ができたという。同社はこれまで市内で約2,000戸を供給するなど圧倒的な供給量を誇っているが、近隣で平成14年に分譲したマンションの最近の取引事例では坪190万円だったという。これからも今回の単価の安さがうかがえる。

 基本性能・設備仕様・居住水準なども水準以上。防災面では「プラウドタワー東雲」に採用したのとほぼ同じだし、ラクモアもフル装備されている。

 行政サービスや子育て環境などで高い評価を受けている府中だけに、圧倒的な人気になる可能性が高い。また、中央線へのバス便もあり、中央線沿線からの反響も少なくないという。分譲開始は2月下旬だが、担当者は「3棟もあるので、お客さまも選択するのに時間がかかるかも」と語っている。各住戸は南向きあり、東向き、西向きもあるので、確かに選択に悩みそうだ。

(牧田 司記者 2012年2月13日)