「横浜三井ビルディング」

　三井不動産は2月7日、開発を進めていた横浜市西区高島一丁目（みなとみらい21地区・67街区）の「横浜三井ビルディング」が2月末に竣工すると発表した。

　同ビルは、「横浜から世界へ」をコンセプトに開発したオフィス、店舗、文化交流施設などからなるなる地上30階・地下2階建ての複合ビル。5階から30階までが賃貸オフィス、1階は店舗、2階は文化交流施設として「原鉄道模型博物館」が今夏にオープンする予定。

　オフィスは、日立製作所が横浜地区のグループ会社を集約して入居するほか、15階には新産業創生施設としてデフタ･パートナーズによる「横浜グローバル・ステーション（仮称）」、横浜国立大学による「未来情報通信医療社会基盤センター（MICT）」が開設予定。

　安心・安全に対する取り組みとしては、鋼板壁や制振装置の採用に加え、地震発生後速やかに建物の安全性を確認できる「被災度判定システム」を導入。72時間対応の非常用発電機も採用。

　環境対策としては、「CASBEE 横浜」の最高位のSランクを取得している。また、経済産業省がが推進する次世代エネルギー・社会システム実証事業「横浜スマートシティプロジェクト」に参画し、国内で初めてオフィスビルにおける電力需給の調整「デマンドレスポンス」に関する実証事業を実施する予定。

　物件は、JR横浜駅から徒歩5分、または横浜高速鉄道みなとみらい線新高島駅から徒歩2分。建物の延べ床面積は約90,000�u。設計は日建設計。施工は大成建設。