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住友ゴム 地震の揺れを最大70%低減

制震ダンパー「MIRAIE(ミライエ)」発売

 住友ゴム工業は2月6日、同社独自の高減衰ゴムの採用により地震の揺れを吸収し、家の損傷を軽減させる木造住宅用制震ダンパー「MIRAIE(ミライエ)」を3月6日から発売すると発表した。  

 「MIRAIE(ミライエ)」は、建物1階壁部分のXY方向に各2枚ずつ取り付けることで地震の揺れに追従し、特殊な高減衰ゴムが地震の振動エネルギーを瞬時に熱エネルギーに変換・吸収するもの。軸組木造2階建てまてに適応し、地震の揺れを最大で70%低減できるという。経年耐久性を有し定期メンテナンスも不要。製品のサイズは高さ2,585mm、幅800mm。

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 ニュースリリースだけではよく分からない部分も多い。既存の戸建てには壁を壊さないと設置できないだろうし、これを設置することで壁の量を減らすことはできるのか、かすがいや金物はどうなるのか、窓はどうなるのか、建基法ではどのような扱いになるのか、さらには肝心の価格はいくらなのかなどだ。

 同社広報によると、設置するのは標準的な100〜140uの戸建てで4個だという。値段は「各ビルダーによって個々に設定されるので公表できない」とのことだ。3月6日に記者説明会もあるので、取材してレポートしたい。業界紙記者によると、同じような制震システムは積水ハウス、ミサワホームが開発しているという。

(牧田 司記者 2012年2月9日)