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コスモスイニシア

好調リノベーション「リノマークス津田沼」はバブル仕様


「リノマークス津田沼」

 コスモスイニシアが先に販売が好調と発表した同社4棟目のリノベーションマンション「リノマークス津田沼」を見学した。バブルの絶頂期に企画され、築後19年経過した大手商社の社宅を全面的に改修したもので、当初は海外赴任経験者用の住居として利用されていただけに、二重床で天井高が約2.8メートルと高く、共用部分には随所に天然石が用いられているなどレベルが高いマンションだ。新築と比べ価格が圧倒的に安いのも人気の要因だ。

 物件は、京成本線京成津田沼駅から徒歩11分、習志野市津田沼 6丁目に位置する8階建て全65戸の規模。専有面積は82.78〜98.46u、現在分譲中の住戸の価格は2,708万〜3,698万円、坪単価は116万円。販売開始1カ月半で31戸が販売済みとなっている。

 共用部分の改修は大規模修繕工事の経験を持つ大和ライフネクストが、専有部分の改修はコスモスイニシアグループのコスモスモアがそれぞれ担当した。室内給水管・給湯管、フローリング・クロス、キッチン・洗面・浴室・トイレなど最新設備への入れ替えを行ったほか、フローリングの遮音等級はLL−40だ。共用部分のLED照明や一部床・腰壁の天然石への変更を行っている。食洗機のほか、コスモスイニシアのハピカジ∞ファミリーストレージ∞FUTON収納≠熾W準装備。


「ファミリーストレージ」

◇     ◆     ◇

 これほどレベルの高いリノベーションマンションはそうないはずだ。3年前に見学したタカラレーベンの「ル・アール蘇我」を思い出した。JFEグループの管理職用社宅として平成5年に竣工したのを全面的に改修して分譲したもので、全152戸が瞬く間に売れた。坪単価も70〜75万円と安かった。

 今回も同様だ。バブル期に企画された大手商社(伊藤忠商事)の社宅で、海外赴任経験者用として用いられていたというのも「蘇我」の物件とよく似ている。トイレ、洗面室、浴室の段差はあるが、2重床が採用されており、天井高は約2.8メートル、サッシも2.3メートル確保されている。これほどの郊外マンションなど当時は分譲されていない。仮に社宅ではなく分譲されていたら7,000万〜8,000万円はしたはずだ。


共用部分

タカラレーベン 好調リニューアル 「蘇我」は4日間で120組(2009/5/25)

(牧田 司記者 2012年12月4日)