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三井ホーム 技術と品質が体感できる施設

「テクニカルステーション東京」 もっとアピールを


45坪の住宅に約6万本、260sのクギやビスが使用されていることを示すコーナー

 三井ホームは11月27日、同社が昨年11月、世田谷区・千歳烏山に完成させた同社の技術と品質が体感できる施設「テクニカルステーション東京」の記者見学会を行った。

 施設は、京王線千歳烏山駅から徒歩15分の敷地面積約136坪に建てられた2階建てで、同社のツーバイフォー工法の構造や断熱性、遮音性、耐震性などの基本性能から免震装置、最新の「創エネ&省エネ」システムなどが体感できる。予約制で、これまで約130件の来場があったほか、東京営業本部の営業所を中心にバス見学会も行われているという。


木の熱伝導率を1とすると、コンクリートは10倍、鉄は350倍であることを示すコーナー

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 同社の広報によると、この施設は初めてのお客さんに見てもらうためというよりは、既契約者や契約見込み客などが基本性能などを再確認したりするための施設だという。「ランクアップのため」とも話した。

 しかし、記者はそうは思わない。これまでハウスメーカーの取材はやってこなかったのでよく分からないが、絢爛豪華、眉目秀麗、満艦飾の住宅展示場なるものは理解できない。マンションのモデルルームもオプションだらけで数億円もするものを見せることがあるが、住宅展示場ほどでない。どうして等身大の住宅を見せないのか。

 その意味で、今回の施設は同社のツーバイフォー住宅がすべて分かる。見て触って確かめることができる。営業マンの説明もいらない。同社のモデルハウスが都内にどれだけあるか知らないが、一つぐらいこの施設と同じようなものを住宅展示場につくったらどうか。鉄やコンクリートの住宅よりも木の住宅が優れており、同業他社の住宅より優れていることをアピールできるのではないか。ユーザーも似たり寄ったりのどこの国の住宅か分からないものを見るより、こうした基本性能がよく分かる施設を真っ先に見るべきではないか。

  
屋根断熱の同社住宅と天井断熱の在来工法との違いを示すコーナー(左)と、鉄より木のほうが耐火性能が高いことを示すコーナー

   
遮音性能を比較するコーナー(左=同社の壁はトイレの水音がほとんど聞こえなかった)と最新のエコ住宅コーナー


震度7を体験する他の記者(左が同社の免震装置=怖いので記者は体感しなかったが、実際に体感しないと揺れ具合は分からない。見ているだけではどちらも激しく揺れているように見える)

(牧田 司記者 2012年11月27日)