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大和ハウス工業

女性の商品企画チーム「Natural Eye(ナチュラル アイ)」発足


「プレミスト浜田山」完成予想図

「プレミスト浜田山」で快眠ルーム・備長炭クロス提案

 大和ハウス工業は女性の視点でマンションの商品企画提案を行っていくプロジェクトチーム「Natural Eye(ナチュラル アイ)」を立ち上げたが、そのプロジェクトチームの提案を盛り込んだ第一弾「プレミスト浜田山」を見学した。主寝室には奈良県立医科大学と共同開発した快眠しやすい照明やエアコンを自動調節できるプログラムを採用し、壁にはは備長炭をすり込んだ布クロスのような手触り感があるクロスを採用しているのが特徴だ。

 物件は、京王電鉄井の頭線浜田山駅から徒歩9分、杉並区高井戸東4丁目に位置する5階建て全67戸の規模。専有面積は50.03〜94.16u、価格は未定だが、坪単価は260万円ぐらいになる模様だ。竣工予定は平成25年11月中旬。設計・監理・施工は大和小田急建設。デザイン監修は黒川修次氏。販売代理は野村不動産アーバンネット。

 快眠プログラムは1週間単位で設定でき、朝起きるときは自律神経を活性化させる自然の光に近い白っぽい照明にしたり、眠るときは徐々に光を落としたりできる調光システムが内蔵されている。間接照明も多用する。備長炭をすり込んだクロスは、除臭・空気浄化効果があるほか、布クロスのようにやわらかい手触り感がある。

 「Natural Eye(ナチュラル アイ)」のプロジェクトリーダー的な役割を担っている同社マンション事業推進部営業統括課の中塩絢さんは「スタッフは9人でスタートしました。年齢は30歳代を中心に20歳代から40歳代まで。独身も既婚者もいます。ようやく始まったという感じですが、女性ならではの提案をどんどん行っていきたい」と話した。

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 取材の目的は他にあった。販売代理が「野村不動産アーバンネット」とあったからだ。同社のマンションを販売するのはグループ会社の日本住宅流通だったり他の販売会社だったりだが、野村アーバンを販売に起用するのは初めてだと思ったし、これは、あるいは10月1日付けで同社のマンション事業を統括する上席執行役員マンション事業推進部統括部長に “ ブラウド ” ブランド構築の最大の功労者ともいうべき野村不動産の元副社長・高井基次氏が就任したことと関連があるのかどうかを聞くためだった。

 もちろん、高井氏との関係は全然なかった。たまたま野村アーバンの提案が優れていたことから決めたことで、決定は高井氏を招聘する以前とのことだった。高井氏も「野村アーバンが『浜田山』の販売することは全然知らなかった」と否定した。高井氏は「自前の販売部隊は整備したい」とも語っている。

 女性ばかりのプロジェクトチームは、大手各社が積極的に活動している。近年では大京の「ライオンズ・リビング・ラボ」が目立った活動を行っており、最近では東京建物が「 Bloomoi (ブルーモア)」を立ち上げた。これ以上何を盛り込むのだ≠ニいう思いがないわけではないが、同社のチームがどのような提案をするのか注視していきたい。快眠プログラムもそうだが、備長炭クロスは一般的なビニールクロスより2倍ぐらいコストがかかるというが、これはスグレモノだ。


快眠ルームについて説明する中塩さん

(牧田 司記者 2012年11月26日)