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伊藤忠都市開発「クレヴィア上野」 「Mot私らしさplan」を初採用


「クレヴィア上野」完成予想図 

 伊藤忠都市開発の「クレヴィア上野」を見学した。多様な家族構成やライフスタイルに対応するため間取りプランを選べる「Mot私らしさplan」を初採用したマンションだ。

 物件は、JR上野駅から徒歩7分、東京メトロ銀座線稲荷町駅から徒歩5分、台東区東上野6丁目に位置する15階建て全47戸(事業協力者住戸12戸含む)。専有面積は31. 20〜70.55u、価格は未定だが、坪単価は245万円の予定。竣工予定は平成26年1月中旬。施工は大末建設。販売代理は伊藤忠ハウジング。

  「 Mot私らしさplan」は、従来の3LDKの間取りに対するユーザーの不満を解消するために考案されたものだ。従来の3LDKは夫婦二人の主寝室、子ども部屋、居室の3部屋となっているが、同社が居室をどのように利用しているかをWebでアンケート調査した結果、物置・納戸、PCルーム、寛ぐ部屋、客間、仕事部屋、本を読む、勉強をする、 TV を観る、音楽を聴くなど実に多様な使われ方がされていることが分かった。

 そこで同社は、 3LDK の居室構成を2+0.5+0.5LDKとし、0.5の部分は仕事部屋、ファミリーライブラリー、ガレージルーム、リビングとの一体利用などライフスタイルに応じて選べるようにした。

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 従来の田の字型の3LDKに対する批判は従来からあり、最近では各社は間取りを自由に選べるプランを採用するようにしている。究極のプランでは野村不動産の「オーダーマンション」がそうだが、最近では住友不動産がセミオーダーシステムを導入した。三菱地所レジデンスもプラン選択マンションを分譲している。また、新日鉄興和不動産は3LDKの間取りに3畳大の自由空間を加える新規格「ユトリエ」 を開発した。間取り選択は当たり前の時代になった。

 これからもこうした動きは少子・高齢化の進行、単身世帯の増加でいっそう加速する。6〜7畳大の主寝室、6畳大の子ども部屋という間取り自体も検討すべきだろう。

(牧田 司記者 2012年11月13日)