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武士道精神で日本再生を図ろう

百瀬・明大名誉教授 共著「『武士道』と体育会系」出版を祝う会


左から久米、篠原、日高、百瀬、村山、向殿、阿南の各氏(ヒルトン東京で)

     
百瀬氏                    篠原氏

「ビートたけしよりオレのほうが毒舌」百瀬氏を村山元総理も絶賛 

 明治大学名誉教授で中小企業研究の第一人者として知られる百瀬恵夫氏(77)と企業文化研究所所長・篠原勲氏との共著「『武士道』と体育会系《もののふの心》が日本を動かす」(四六判264ページ、本体価格1500円、発行・第三企画出版、発売・創英社/三省堂書店)の発刊を記念するパーティが11月2日、都内のホテルで開かれ関係者約150人が盛大に祝った。

 当日は、明大の同窓で第81代内閣総理大臣を務めた村山富市氏や明大理事長・日高憲三氏、講道館理事・阿南惟正氏、明大校友会会長・向殿政男氏らのほか、バルセロナオリンピック柔道金メダリストの吉田秀彦氏、関東沖縄経営者協会顧問・仲田清祐氏なども参加し、武士道精神こそ日本再生への道しるべであることを確認しあった。また、百瀬氏が明大マンドリンOB倶楽部の最高顧問を務めていることから、同クラブの演奏も行われ会を盛り上げた。

 冒頭挨拶に立った村山氏は、「もう何年も前ですが、私が初めて百瀬先生にお会いしたのは大分の知人の結婚式のときでした。その後、百瀬先生が明大校友会の副会長をされていた会合で是々非々をはっきり仰るので、明大にこんなすばらしい方がいらっしゃるのかと強い印象を受けました。中小企業が協同化する必要性を説いておられたのにも感銘を受けました。今回書かれた本も読ませて頂きましたが、私ももう少し若いときに武士道の精神の薫陶を百瀬先生から受けていればまた違った人生が歩めたのではないかと思います。若い人に読んでいただき、生き方を学んでいただきたい。日本再生に役立つ良著」と述べた。

     
村山氏                   日高氏                   阿南氏

 日高氏は、「百瀬先生とは大先輩として長い親交を頂いており、遠慮のない論議にいつも惚れ惚れしている。武士道の本は、私心、我欲を捨てて理事長としての任務を遂行しろという励ましの本でもあり、人生の糧ともなる本」と語った。

 阿南氏は、自ら新日鉄の柔道部部長時代に明大柔道部部長を務めていた百瀬氏との出会いから、明大出身の故・神永昭夫氏の柔道にかける情熱に胸を打たれたエピソードなどを紹介、新日鉄に入社しバルセロナオリンピック78キロ級で金メダルを獲得した吉田秀彦氏については「今は110キロと聞いているが、当時はスマートだった」と会場を笑わせたあと、「道場を開き、若い選手の育成に力を入れられており、これからの活躍に期待したい」と、百瀬氏の教え子の吉田氏にもエールを送った。

 各氏の挨拶に応える形で登壇した百瀬氏は「第三企画の久米(久米信廣社長)さんは不動産の広告に特化したオンリーワンの企業にのしあがった情熱のある男。私の教え子であり博士号まで取り、このような男を人間の志を忘れている出版業界に送り出したいというのが第一の執筆理由。もう一つは、国際的に通用する人材を育てる必要性を強く感じたのが執筆の大きな理由です。政治も経済も社会も教育も閉塞感が充満している今こそ、日本人としての逞しい精神性を発揮できる国際的に通用する、知育・徳育・体育が備わった人材を育てるため教育改革を行わなければならない」と出版の動機について語った。


第三企画出版 久米社長

 共著者の明大卒の後輩でもある篠原氏は、「百瀬先生は本が出来上がる少し前の9月末、病気に10日以上入院された。一度軽い脳梗塞で入院されているので、これは再起不能ではないかと心配したが、いまでは飲み比べをしている。先生は『オレは100歳まで生きる』と仰っているので、ぜひ長生きしていただきたい」と裏話を明かした。

 また、第三企画出版・久米信廣は、「私たちは300年後に生まれ来る子どもたちに今以上の地球環境を残しゆくために、もっとも大切にしているのが『生き様』であります。百瀬先生からは『文化的とは野蛮的の対極にある。だからこそ才能ある畜生を見破れ』とご指導いただきました。このご指導を堅持することが私どもの天命だと信じています」と語った。

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 「『武士道』と体育会系」に対しては、名古屋グランパス社長・トヨタ自動車顧問(元副会長)・池渕浩介氏が「日本は『武士道』精神を掲げ、世界に誇る良識の国を目指すとき !! 本書はオリンピック選手や歴史的人物から、『もののふの心』を知る必読の良書である」との推薦文を寄せている。

 また、同時に発売された「体育会系はナゼ就職に強い? 努力と挑戦を重ねたタフな精神力」(著者・百瀬恵夫、篠原勲、葛西和恵、四六判220ページ、本体価格1300円、発行・第三企画出版、発売・創英社/三省堂書店)には、吉田秀彦氏が「世のリーダーになる体育会系の実力 ひ弱な優等生とは違い、体育会系出身学生は、前に出る力と決して諦めない強靭な精神で企業・社会の変革に挑む。学生・大学・経営者の必読の書!」と推薦している。

      

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 以下は会場で拾った各氏のコメント。(順不同)

日高憲三氏(明大理事長)  第一に立地がいいこと、教育環境が整っていること。もう一つは、努力目標に当大学が適していること。これからも中身をさらによくして期待に応えたい(なぜいま明大が受験生に人気かについて)

村山富市氏(元総理大臣)  一言では言えないが、政治でもっとも大事なのは国民の安心と安全。党利党略をむき出しにしているいまの政局はさっぱり理解できない。混迷している現状を考慮すると、解散して信を問うべきとも思う。震災については、全党が国難に立ち向かい乗り越えて欲しい(現在の政局と震災について)

阿南惟正氏(講道館理事 ) 父(阿南惟幾陸軍大臣=終戦の8月15日にポツダム宣言受諾に反対して自決)が自決したのは中学 1 年のとき。玉音放送を聴いて戦争に負けたのが悔しかった(父の自決について)

     
山田氏                    北野氏   

山田昭雄氏(同志社大教授)  百瀬先生は松本深志高校の同窓の先輩。私は69歳。協同化の理論は通じ合うものがある(山田氏は独禁法の権威で、元公取委委員)

北野大氏(明大教授)  百瀬先生は大先輩。校友会活動でご一緒させていただいたが怖い先生(北野武氏の兄で、百瀬氏からは「オレのほうが弟さんより毒舌だろ」と2次会で同意を求められていた)


左から篠原氏、吉田氏、百瀬氏

吉田秀彦氏(バルセロナ金メダリスト)  いまの若い人にぴったりの本

中野清氏(元衆院議員)  せがれが県会議員 … (百瀬氏と大学時代に同級。本人は議員引退)

姿信夫氏(競馬セキュリティサービス専務)  僕は昭和23年生まれ。僕も明大柔道部。4年で卒業しましたから …学業もまあまあ。百瀬先生の授業は受けていません(姿三四郎のモデルとも言われている故・姿節雄氏の息子さん)

熊谷英子さん(16号整形外科事務長)  娘が病院長で、病院を立ち上げたばかりの経営が苦しいとき、百瀬先生に無料でコンサルしていただいた。今あるのも先生のお陰

     
中野氏                 百瀬氏と姿氏              左から吉村起代子さん(吉村学園理事長)、百瀬氏、熊谷さん

亀石幸弘氏(ボートスタッフ社長)  百瀬先生にはこれからも茨の道を走ってほしい。僕らは地ならしされた後をついていくだけ(百瀬氏は「亀、亀」と息子のようにかわいがっている)

仲田美智子さん(美ら島沖縄大使)  議員の秘書も20年間やりました。明大マンドリンOB倶楽部とも沖縄でコラボしました(日本コロンビア所属のプロ歌手。同席されていた東京沖縄県人会名誉会長・仲田清祐氏はご主人)

大木勝志氏(ジェプラ代表理事)  厳しい環境の中で世直ししないと … 意義のある時間を過ごさせていただいた。勇気と情熱を持って努力したい

     
亀石氏                       仲田ご夫婦                         大木氏

加藤嘉彦氏  明大百瀬ゼミの1期生です。59歳。何しろ百瀬ゼミは人気で優秀なのが600人ぐらい受けて受かったのは10人ですから。私の成績? 10人中ビリでした。テーマ? 中小企業論です

松岡嘉幸氏(M A Tエンタプライズ社長)  昨年2月、ある人を介して百瀬先生にお会いし、それから勝手に弟子入りさせてもらいました(松岡氏は元住友商事代表取締役執行役員)

飯田和人氏(明大教授)  隣の圷(あくつ)さんがいつも評議委員会で厳しいことを仰るので、しっかり受け止めみんなレベルを上げないといけない(百瀬氏からは「飯田はバカだが明大の救世主になれる男」と褒められたりけなされたり。現職の大学教授に向かって「バカ」を連発できるのは百瀬氏しかいない。百瀬氏の『バカ』は『愛しているよ』と同義語だ)

     
加藤氏と篠原氏                   松岡氏


司会は明大OBのアナウンサー松永二三男氏(元日本テレビアナウンサー)


沖縄出身の歌手・仲里悦子さん

   
明大マンドリンOB倶楽部


仲良く記念写真


二次会

(牧田 司記者 2012年11月9日)