RBA HOME> RBAタイムズHOME >2012年 >

馬込文士村の一角 モリモト「アールブラン大森山王」


「アールブラン大森山王」完成予想図

 モリモトの「アールブラン大森山王」を見学した。現地は「大森山王」の一等地ではないが、大手企業の社宅跡地で南向き、「馬込文士村散策の道」のコースにもなっている。

 物件は、JR京浜東北線大森駅から徒歩8分、大田区山王4丁目の第一種低層住居専用地域に位置する地上5階建て(建築基準法上は地上3階・地下2階)全29戸の規模。専有面積は55.31〜75.21u、価格は未定だが、坪単価は294万円の予定。竣工予定は平成25年10月下旬。設計・監理はスペーステック 一級建築士事務所。デザイン監修はアーキサイトメビウス、カン・デザイニングオフィス。施工は東海興業。

 南向き住戸率が75%で、逆梁アウトフレーム、2,300ミリハイサッシが特徴。販売担当者は「南向きで、学区が山王小学校というのも高い評価を得ている。早期完売する」と話している。

◇     ◆     ◇

 「馬込」「大森山王」は何度も訪れているが、今回のマンション現地は初めてだった。しかも、どっぷりと暮れた夕方で道にも迷ったため、歩いていてもどこが「馬込文士村散策の道」なのかよく分からなかった。後で調べたのだが、徒歩数分圏には室生犀星、藤浦洸、山本有三、川端康成、石坂洋二郎、倉田百三、萩原朔太郎、三島由紀夫、三好達治、和辻哲郎などの居宅跡がある。

 文士村についてはたくさん書かれたものがあり、区の図書館などて読める。誰彼が密会したとか夫婦喧嘩したとか乱痴気騒ぎをしたとか面白い話が尽きない。今歩いている道を文士も歩いたかと思うと、それこそ1歩歩くごとに2倍、3倍の楽しみ方がある。

 ただ、現地は道幅が狭く、登ったり下ったりの坂もあるので、そのあたりがどう評価されるか。一等地なら単価は300万円を超えてくるだろうから、リーズナブルなものだと思う。


エントランス

◇     ◆     ◇

 記事にもしたが、同社が6月から分譲開始した「アールブラン二子多摩川レジデンス」(101戸)が完売したと聞いた。早期完売するとは思っていたが、予想を上回る販売スピードだ。日建ハウジングシステムの設計で、商品企画がよかった。

日建が設計プラン モリモト「アールブラン二子多摩川」 (6/4)

(牧田 司記者 2012年10月31日)