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大京 パッシブデザイン 工学的に検証

「ライオンズ上大岡エアーズヒル」に採用・分譲

 

換気機能付き窓は28℃以下 普通のマンションの窓を閉めたままは36℃

 大京は10月19日、太陽の光や風など自然エネルギーを利用したパッシブデザインを「ライオンズ上大岡エアーズヒル」に採用し、パッシブデザインの効果を工学的に検証したと発表した。マンションは10月下旬から販売開始する。

 同社は、「ザ・ライオンズたまプラーザ 美しが丘」でパッシブデザインの手法を採用し、その後、日本大学理工学部建築学科と日本大学短期大学部建築・生活デザイン学科の吉野研究室と共同で複数の物件で集合住宅内でのパッシブデザインの工学的な検証を進めてきた。

 今回は大京・吉野研究室・ソフトウェアクレイドルの共同で「ライオンズ上大岡エアーズヒル」のパッシブ効果をソフトウエアを使い気流解析をおこなった。

 その結果、一般的なマンションの窓を閉め切った状態と、今回採用する自然換気ストッパー付きの窓を10cm開放した状態とを比較した場合、前者は最高温度が36℃に達したのに対し、後者は28℃を日中下回る室内環境となることが分かった。

 「上大岡」に採用するのは、@換気機能付き玄関ドアAグリーンカーテンフックB自然換気ストッパー付きサッシC木製建具アンダーカットDエコガラス−など。

 物件は、京浜急行線上大岡駅から徒歩8分、横浜市南区大岡5丁目に位置する5階建て全32戸。専有面積は64.33〜75.92u。竣工予定は2013年9月25日。設計・監理は協立建築設計事務所。施工はイチケン。

(牧田 司記者 2012年10月19日)