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大和ハウス 東大に学術研究棟を寄贈 設計は隈研吾氏


「東京大学大学院情報学環 学術研究棟」完成予想図

 大和ハウス工業は10月3日、 東大本郷キャンパスに 「東京大学大学院情報学環 学術研究棟」を建設し、東京大学に寄贈すると発表した。「学術研究棟」は、東京大学大学院情報学環のユビキタス分野の研究拠点となるとともに、デジタル技術を活用した建築アーカイブ施設を設置し、「情報学環・ Daiwa ユビキタス学術研究館(仮称)」として使用する予定。

 同研究館内には様々なイベントやシンポジウムなどに対応可能な126席のホール「情報学環・ダイワハウス石橋信夫記念ホール(仮称)」も設ける。本館の意匠・設備設計は、同大学大学院工学系研究科の隈研吾教授が担当し、杉板や土などの自然素材を用いて、暖かみと自然に溶け込むようなデザインとした。

 建物外観は、構内通路側は不燃処理を施した杉板を用いてウロコ状のファサードを形成し、隣接する懐徳館庭園側のファサードには、日本を代表する左官職人・挾土秀平氏により、透過性を持つ特殊な土壁を配し、日本庭園と建築との融合を図る。

 建物は地下1階地上3階建て鉄骨造、延床面積2,709.53u(819.82坪)。竣工は2014年3月予定。建設費は約11億円。

(牧田 司記者 2012年10月10日)