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三菱地所レジデンス ルンバが動きやすい

60年の定期借地権付き「ザ・パークハウス 渋谷美竹」


「ザ・パークハウス 渋谷美竹」完成予想図

 三菱地所レジデンスは10月2日、渋谷区の期間60年の定期借地権付きマンション「ザ・パークハウス 渋谷美竹」にロボット掃除機「ルンバ」が掃除しやすいように部屋の環境を整えた「ルンバ対応型モデルルーム」を10月6日にオープンすると発表した。

 物件は、渋谷駅から徒歩5分、渋谷区渋谷1丁目に位置する18階建て全112戸(事業協力者30戸含む)。専有面積は32.19〜64.23u、予定価格は2,900万円台〜6,200万円台(最多価格帯3,400万円台・5,000万円台)。施工は清水建設。販売開始は11月下旬。価格は建物価格と前払い地代の合計。

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 同社が渋谷美竹で定借マンションを分譲するのは以前から知っていたが、ニュースリリースの見出しに「世界初『ルンバブル(ルンバ対応型』モデルルーム」とあったのには驚いた。記者は「ルン・バブル」と読んだのだ。あの忌まわしい狂乱地価を思い出したので、誤字か何かの間違いではないかと思った。

 しかし、そうではなかった。「ルンバ」を知らない人はいないようだ。身近にいた男女スタッフら8人に聞いたらみんな知っていた。知らないのは記者だけだった。念のために、掃除とは無縁の40歳をとっくに過ぎた独身男性に聞いたら「サンバの親戚でしょ」という答えが返ってきた。正解!

 そんなわけで、「ルンバ」とはロボットが内蔵されている誰もが知っている掃除機のことで、同社は「ルンバ」を販売するアイロボット日本総代理店のセールス・オンデマンド社とコラボして、ルンバが動きやすいようなモデルルームをつくるというのだ。「ルンバブル」とは、「ルン」と「バブル」を組み合わせたものでなく「ルンバ(Roomba)」と「Able (可能)」を組み合わせた造語のことだ。


ルンバが動きやすい家具の設置

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 それでもリリースの意図するところがよく分からない。「ルンバがほしい」という女性はたくさんいるのだろうが、マンションの間取りまでロボット掃除機が動きやすいようにアレンジするというのはいかがなものか。マンションは坪単価300万円近い。ターゲット層と「ルンバ」は重なり合うのだろうが、数万円の掃除機が動きやすい間取り・家具にすることの価値はあるのか。それほど単身女性はぐうたらになってしまったのか。

 そんなぐうたら女性を相手にしなくても、坪単価が400万円超で早期完売した新日鉄都市開発(10月1日から新日鉄興和不動産)のマンション同様、このマンションは間違いなく売れると思う。モデルルームを見学してレポートしたい。

      
ルンバ専用の充電・収納スペース             ベッドの下を掃除するルンバ

(牧田 司記者 2012年10月2日)