三井不動産レジデンシャルのコクパクトマンション「パークリュクス目黒｣を見学した。昨年12月に竣工販売を開始し、すでに全78戸のうち71戸を契約し、今週末28日に残りの７戸の抽選分譲が行なわれる。売れ行き良好のマンションだ。

　物件は、ＪＲ山手線目黒駅から徒歩10分、または東急目黒線不動前駅から徒歩8分、目黒区下目黒３丁目に位置する14階建て全78戸。専有面積は40.55〜60.43�u、最終期（7戸）の価格は3,690万〜5,690万円（最多価格帯3,600万円台・5,500万円台）、坪単価は280万円。平成23年10月に竣工済。施工は 間組。

　最大の特徴は、敷地の北北東側が山手通りに面してはいるが、南南西方向は目黒区の条例により17ｍの高さ規制がかけられており、多くは戸建てでほとんど高い建物が建っていない立地条件だ。断定はできないが、将来にわたって低層住戸を含めて住環境が担保されているといってよい。前方には目黒不動尊や林試の森の緑もある。

　プランは、南西角部屋と南南西向きの単身者・ DINKS向きで、内装は白が基調で引き戸を多用、御影石のキッチンカウンター、ミストサウナなどが標準装備されている。

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　単価はリーズナブルなものだ。坪単価はあるいは300万円するかもと思ったが、やはり目黒駅駅から徒歩10分、坂の上り下りを考えたらこれぐらいの単価に落ち着くのだろう。

　それにしてもこれだけ一挙に売れるのは、やはり「目黒区」のアドレスだろう。目黒区は単身女性が好んで住むエリアとして知られており、 23区内でももっとも単身女性の人口比率が高い区ではないか。

　販売担当の同社開発事業本部都市開発二部「パークリュクス目黒レジデンシャルサロン」所長・池田賢人氏によると、やはり女性の購入が目立ち、DINKSでも女性が主導権を握っているケースが多いという。若年層の購入比率も高く29歳以下が25％で、30歳〜35歳以下の25％と同じで比率はトップだという。

　竣工売りにしたことについて池田氏は、「これぐらいの規模ではわざわざ経費をかけてモデルルームをつくる必要もないし、お客様には実物をしっかり確認していただいて、親御さんなどから資金援助を受ける場合にも、実物を見ていただければ将来の資産価値なども分かっていただける。当社にとってもお客さんにとっても竣工売りは大きなメリットがある｣と語った。

　親の援助もあるのだろうが、やはり若い世代は元気があることを確認したし、マンションの選択眼もしっかりしていることが分かった。