RBA HOME> RBAタイムズHOME >2012年 >

総合地所 「和」のデザインがいい「千代田ルネ神田和泉町」


「千代田ルネ神田和泉町」完成予想図

 総合地所は9月15日、千代田区神田和泉町のマンション「千代田ルネ神田和泉町」を分譲開始する。分譲に先立つ13日、報道陣向けに内覧会を行った。

 物件は、JR秋葉原駅から徒歩5分、千代田区神田和泉町に位置する12階建て全78戸(事業協力者住戸6戸含む)。専有面積は43.76〜75.51u、価格は3,291万〜7,290万円(最多価格帯6,000万円台)、坪単価は295万円。設計・施工・監理は長谷工コーポレーション。竣工予定は平成25年9月末。

 特徴は3つで、その特徴を最大限に引き出すのがテーマ。一つはその立地。現地は戦国時代から江戸時代初期に活躍した藤堂高虎和泉守の上屋敷があったことから町名が付けられたという神田和泉町。すぐ側には三井記念病院があり、対面は凸版印刷のオフィスビルがある。凸版印刷の敷地内には「市村座発祥の地」の石碑が建っている。また、オリックス不動産の人気マンション「タワーレジデンストーキョー」(260戸、2008年竣工)も近くにある。

 2つ目は、徒歩3分以内に三井記念病院、和泉小学校、いずみこども園、スーパーなどがあり「医食住」が揃う「スマートホスピタリティ街区」(同社の造語)をアピールしていること。

 第3は、由緒ある地にふさわしい「和」のデザイン。「江戸切子」「パンメタル」「庵治石」それぞれの職人による技を外観デザイン・エントランス・専有部デザインに取り込んでいることだ。モデルルームには、オプション(価格約 110万円)だがガラスを用いた大判の袖パネルが設えてある。また、建具・面材は「柿渋「薄藍」「よしど」「からかみ」の4種から選択できるようになっている。

 プランは1LDKが24戸、2LDKが27戸、3LDKが21戸。方角は北向きが29戸、東向きが22戸、西向きが21戸。8月4日のモデルルームオープン以来、来場者は約210件。周辺市場の3LDKの品薄感から3LDKを希望する人の割合が高いという。


エントランス

◇     ◆     ◇

 担当者も話したように、ファミリーを対象にした住戸はこの地域に縁のある人を中心に売れるのではないか。モデルルームのプランがいい。小家族の入居を想定した66uで、主寝室のほか多目的に利用できる洋室や、モンドリアンの絵画を思わせる袖パネル、大型のシューズインクロークがいい。カラー選択できる「薄藍」は絶妙の表情がある。

 1LDK 、 2LDK タイプは読めない。少なくとも周辺には5〜6物件のコンパクトマンションが供給されているはずだ。単価も同じように 300万円前後、グロスにすると3,000万円台から4,000万円台と高額になる。価格が張るので顧客の奪い合いが演じられそうだ。単身者・DINKSは駅を選ばない傾向もあるから、他のエリアとの競合もあるとみた。

  
カラーセレクト(左下が「薄藍」)               玄関脇の袖パネル

(牧田 司記者 2012年9月13日)