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三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス 西麻布レジデンス」

多面的な表情持つハイグレードマンション


「ザ・パークハウス 西麻布レジデンス」完成予想図

 三菱地所レジデンスは9月4日、「香港ガーデン・麻布迎賓館」跡地のマンション「ザ・パークハウス 西麻布レジデンス」の青山マンションギャラリー内覧会&メルセデス・ベンツとコラボした「プレミアムオーナーズサポート」の発表会を行った。

 物件は、東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩6分、港区西麻布4丁目に位置する24階建て全190戸の規模。専有面積は42.01〜124.47u、予定価格は4,000万円台〜2億 9,000万円台(中心価格帯5,000万円台・8,000万円台)。億住戸は約8割。竣工予定は2014年5月下旬。売主は同社のほかCapitaLand Azabu West特定目的会社、セコムホームライフ ( 事業比率は非公開)。施工は戸田建設。設計・監理は三菱地所設計。インテリアデザインはメック・デザイン・インターナショナル、インテリアズ。モデルルームオープンは9月下旬、販売開始は11月下旬の予定。

 現地は、知る人ぞ知る「香港ガーデン・麻布迎賓楼」跡地。徒歩圏には「広尾ガーデンヒルズ」「麻布霞町パークマンション」「ザ・ハウス南麻布」「パークハウス麻布霞町」「パークハウス西麻布」などの名だたる高級マンションが建ち並ぶが、建物の高さはこの物件がエリア最高峰。

 建物は総合設計制度の適用を受けており、広尾、麻布、青山、六本木の4エリアが交差する外苑西通り沿いの立地に映えるよう、それぞれ艶やかさ、優美さ、スタイリッシュ、重厚感などを演出する多面的なフォルムとファサードが特色。また、41もの多彩なプランと素材のこだわり、業界初のベンツとのコラボによるカーシェアリング、ショーファーサービス、「ひらまつ」と提携したケータリングサービスなどが特徴。

 モデルルームは3タイプで、今回公開されたのは最上階の120uの「プレジデントスイート」。リビング天井高を約4m確保し、玄関ドアに突き板のウォルナット、建具・面材にアッシュ材、床にライムストーン、壁は塗り壁にするなど内装にこだわり、ドンブラハ社製水栓金具、ジャクソン社製の浴槽、電動ブラインド・電動カーテンレールなどハイグレードな仕様を標準装備している。

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 なかなか意欲的な物件で、物件の特性がよく伝わってくるマンションギャラリーのつくりだ。ギャラリーが設けられているところは、表参道駅から徒歩7分の敷地は数百坪はありそうで、マンションの分譲単価にすれば500万円を突破しそうないい場所だ。同社は、今後供給する都心マンションの販売拠点として当分常設するという。

 模型・シアターは「ラウンドビューホール」と呼ばれる2層の空間に配置され、外壁などに採用されている研ぎ出しプレキャストコンクリート、石質ボーダータイル、粘板岩、六方石、花崗岩の見本なども設置されている。

 これらの自然石とガラスウォールを巧みに使い分けた外観は、これまでほとんど例がないと思われる個性的なものだ。見る角度によって異なった表情を見せる。周辺の高級マンションとはまた違った評価がされるのではないか。

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 単価は公表されなかったが、モデルルームを見る前までは記者は坪430万から450万円と予想していた。立地がいいのは分かっていた。「香港ガーデン」はマンションの取材などで何回も店の前を通っているが、敷居が高くて入れなかった。なくなるのなら利用しておくべきだったと悔やまれる。

 今回見たモデルルームは最上階の坪単価が778万円以上するもので参考にはならないが、建物のグレード、設備仕様などからすれば平均で450万円近いのではないか。450万円を超えても驚かない。それぐらいグレードは高い。

 近くで分譲中の野村不動産や三井不動産レジデンシャルの定期借地権付きマンションとの競合については、同社青山マンションギャラリー所長・菊地伸一氏は「競合はあるが、当社の来場者は『定借がいや』という富裕層の方が多い」とのことだった。

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 もう一つの特徴であるベンツのカーシェアだが、ベンツだかトヨタだかさっぱり区別がつかない車音痴の記者には価値が分からないのだから書きようがない。マンションギャラリーに備えられていたベンツは赤のボディで最新のSLタイプとか。値段は約1,300万円するそうだ。カーシェアの料金は未定だが、15分単位や1時間単位で設定される。

 
「ザ・パークハウス 西麻布レジデンス」とベンツ(合成・完成予想図)

(牧田 司記者 2012年9月4日)