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蘆花公園に隣接した大京「アリオンテラス蘆花公園」は3階建て


「アリオンテラス蘆花公園」

 大京が9月から分譲開始する都市型戸建ブランド「アリオンテラス」の第2弾「アリオンテラス蘆花公園」を見学した。国交省の「長期優良住宅」認定を受けた蘆花公園に隣接する3階建てだ。

 物件は、京王線千歳烏山駅から徒歩14分、世田谷区粕谷1丁目の第一種中高層住居専用地域(建蔽率60%、容積率200%)に位置する2×4工法3階建て全8戸の規模。土地面積は78.69〜99.42u、建物面積は99.36〜111.84u、価格は未定だが、7,000万円台が中心の予定。設計・施工はイトーピアホーム。昨年、「アリオンテラス」第一弾として分譲した横浜市中区の「アリオンテラス横濱山手(全7戸)に次ぐプロジェクト。

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 同社の「アリオンテラス」を見学するのは初めてだが、都市型戸建てを見学するのは 2 度目だ。最初は、バブル崩壊後の平成7〜8年ごろ、異業種を含めて大手・中小が都市型戸建て市場に一気になだれ込んだときだった。確か、場所は同じ京王線の桜上水だったような気がする。価格は1億円ぐらいだった。ものはよかったが、販売には苦戦した。

 さて、今回の物件は蘆花公園に隣接し、敷地の南側が開けている住環境としては申し分のない立地条件だ。「長期優良住宅」認定を受けているほか、フローリングには無垢材を使用し、キッチンの天板は御影石、同社のマンションでは定番となっているデザイン・機能性に優れた「L's KITCHEN」「Ki-Le-I DRESSER」などを採用。1階の窓には防犯ガラスを採用することで面格子を取り付けていないのも特徴の一つ。食洗機も標準装備で収納も豊富だ。

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 興味深いのは、同社の都市型戸建ての近くに伊藤忠都市開発・東京建物が「クレヴィア蘆花公園」(108戸)を、さらにやや距離は離れているが、道路を挟んだ南側が蘆花公園という第一種低層住居専用地域の一等地で大成有楽不動産が「オーベル蘆花公園」(127戸)をそれぞれ分譲予定していることだ。双方ともモデルルームをオープンしていないが、「クレヴィア」は坪単価250万円はしないはずだ。「オーベル」は250万円を越えてくるのは間違いない。270万円ぐらいではないだろうか。

 大京の都市型戸建は価格が高いからマンションとは競合しない。戸建て派の需要をどこまで開拓できるかだろう。都市型戸建て市場はこれまで供給してこなかった大手の参入もあり、かつて平成7〜8年当時のような活況を呈することになりそうだ。

   
蘆花公園から見た現場(左)と公園内

(牧田 司記者 2012年8月27日)