三井不動産レジデンシャルの期間50年の定期借地権付きマンション「パークホームズ南麻布ザ レジデンス」を見学した。すでに７月21日から１期247戸の申込み登録が始まっており、リーズナブルな価格設定が人気を集めそうだ。

　物件は、東京メトロ南北線・都営大江戸線麻布十番駅から徒歩７分、港区南麻布２丁目に位置する14階建て全336戸の規模。１期247戸の専有面積は41.35〜83.62�u、価格は3,290万〜7,790万円（最多価格帯4600万円台）、坪単価280万円。竣工予定は平成25年10月下旬。設計・施工は清水建設。登録は29日まで。定借期間は約50年で、月額地代は5,380円〜10870円。前払い地代約659万〜約1,33１円、権利金約985万〜約1,992万円は分譲時価格に含まれる。

　「パークホームズ」の最新の2012年版の商品企画が導入されているのが特徴で、家財道具の転倒防止金具、シンク下の食洗機、幅広のトイレドアなどが装備・採用されている。

　また、建物構造には清水建設の耐震技術「インペラーウォールシステム」を採用。厚さ約300mmの戸境耐力壁が柱・梁にかかる地震力を受け止め、建物全体の揺れを低減するようにしているのも特徴の一つだ。非常時対策として 72 時間稼動の非常用発電機を導入するほか、全フロアに備蓄倉庫を設置する。

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　現地は、麻布十番駅と白金高輪駅のほぼ中間に位置するNTTの社宅跡地。すでに分譲が始まった野村不動産・三井物産の期間60年の定期借地権付き「プラウド南麻布」（88戸）や9月分譲予定の三菱地所レジデンスの所有権付き「ザ・パークハウス南麻布レジデンス」（190戸）も近い。

　野村「南麻布」の坪単価はフランス大使館の森に面した住戸が450万円、道路側は340万円で平均では415万円だ。三菱地所レジデンス「南麻布」がいくらなるかは未定だが、立地条件を考えると430〜450万円ぐらいになるのではないか。

　これに対して今回の三井不動産レジデンシャルの物件は、所有権だと坪単価は400万円ぐらいだと見ていた。７掛けとして280万円だから、予想がピッタリ当たっていた。定借とはいえ港区内で坪300万円を切っているのが大きな人気につながっているようだ。

　販売を担当している三井不動産レジデンシャルの販売事務所副所長・小原崇宏氏は「野村さんの物件とも地所さんの物件ともそれほど競合していない」と話している。

　　
70Cタイプのキッチン（左）と80Cタイプのリビング