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 伊藤忠都市開発 都市型戸建事業を強化・加速

 伊藤忠都市開発は7月12日、都市型戸建事業を強化すると発表した。すでに2012年度分として戸越銀座(7戸)、千川(8戸)、吉祥寺(4戸)、横浜市青葉区桂台(10戸)、東習志野(21戸)など6物件57戸の仕入れており、今秋から順次販売する。さらに2013年度に100戸、2014年度には200戸の供給を目指す。

 供給を加速させるため、これまで培ってきた大規模宅地開発のノウハウを活用するとともに新設課を設置し、意思決定のスピードアップを図る。

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 遅きに失した感がしないではないが、同社の都市型戸建強化は納得だ。ここ数年、大手デベロッパーでは三井不動産レジデンシャルが独走しており、コンスタントに年間800〜900戸を供給している。完成在庫も24年3月末で24戸しかない。

 

 三井不動産レジデンシャルに次いで供給の多い野村不動産も年間1,000戸体制の準備を進めており、三井不動産レジデンシャルを追い抜く勢いにある。これまで少なかった東急不動産も横浜線矢部駅近くで81戸の戸建を供給する。住友不動産も強化するという話を聞いている。中堅デベロッパーではタカラレーベン、フージャースコーポレーションが積極化させている。

 記者は、都市型戸建を含めた建売住宅の取材をここ数年は怠ってきたが、また再開しようと考えている。主な会社の直近の販売戸数をまとめたので添付する。

(牧田 司記者 2012年7月13日)