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ポラス 平成24年3月期決算

売上高 2期連続で過去最高を更新 分譲は都内進出狙う


ポラス・中内社長

 ポラスグループは7月5日、平成24年3月期決算を発表。売上高は1,343億円(前期比7.8%増)、経常利益は109億円(同1.7%減)、当期利益は21億円(同8.0%減)となり、売上高は2期連続して最高を更新、経常利益も前期に引き続き100億円超となった。今期は売上高1,500億円、経常利益130億円を予想。

 セグメント別では、主力の戸建て分譲が1,862棟(同7.3%増)となったほか、戸建て注文住宅が628棟(同1.1%増)、賃貸住宅が20棟144戸(同12.7%減)、分譲マンションが64戸(同15.8%減)。プレカット事業は坂東工場と滋賀工場が稼動し、売上高は364億円(同25.5%増)となった。

 決算説明会に臨んだポラスグループ中内晃次郎社長は、「売上高は2期連続して過去最高を更新。戸建て分譲は提案型の街づくりが進化しており、1,890棟を契約することができた。注文住宅は受注棟数が702棟になり過去最高を記録。今後も都内エリアでの拡大を目指す。プレカットも東北から九州まで網羅する態勢が整った。今後もエリア戦略を強化する」などと述べた。

 また、品川典久・中央住宅社長は、「従来のエリアに加え城東、城北エリアなど都内での供給増を目指す」と語った。


中央住宅・品川社長

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 記者の取材分野である戸建て分譲にもっとも注目していたのだが、着実に契約棟数を拡大している。今期は2,150棟が目標だという。中長期的には城東エリアや東武東上線、西武池袋線なども供給エリアに取り込んでいくという。

 建売住宅については機会を改めて書くが、面白い展開になってきた。首都圏の着工戸数はマンションと肩を並べるぐらいに回復しており、いわゆるパワービルダーとは一線を画す同社などのハウスメーカー・中堅デベロッパー、さらには三井不動産レジデンシャル、野村不動産などの大手デベロッパーも積極展開を図っている。

(牧田 司記者 2012年7月9日)