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三井不動産リアルティ元社長・枝村利一氏が死去


枝村利一氏

 三井不動産販売(現・三井不動産リアルティ)元社長で、不動産流通経営協会や東日本不動産流通機構の理事長を務めた枝村利一(えだむら・としかず)氏が6月22日、老衰のため死去した。享年88歳。通夜・告別式は近親者のみで行なわれた。後日お別れの会を開催する予定。

 同氏は昭和49年、三井不動産販売(当時)取締役に就任。59年から平成5年まで代表取締役社長、同年から10年まで会長を務めた。平成5年から11年まで不動産流通経営協会理事長、同9年から11年まで東日本不動産流通機構理事長を歴任。昨年秋には旭日中綬章を受賞。

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 記者はデベロッパーが分譲するマンションや建売住宅を主に取材対象にしてきたので、枝村氏とはあまり接点がなかったが、同社のFC展開をめぐって全国宅地建物取引業協会(全宅連)と対立していた昭和53年から56年までは連日のようにマスコミを賑わしていたのが強烈な思い出として残っている。「三井のリハウス」のネーミングを決定する際、「リハウス」に強硬に反対していた当時の坪井東社長を説き伏せたのが当時専務だった枝村氏だとも聞いている。

 今年の不動産協会・不動産流通経営協会(FRK)合同の新年賀詞交歓会で三井不動産リアルティ竹井社長らと記念写真を撮らせていただいたのが最後のお別れとなった。ご冥福をお祈りします。合掌

(牧田 司記者 2012年6月28日)