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三井不動産レジデンシャル「「パークタワー豊洲」

1期1次は120戸 単価は262万円


「パークタワー豊洲」完成予想図

 三井不動産レジデンシャルは6月19日、近鉄不動産と開発を進めている江東区豊洲4丁目のマンション「パークタワー豊洲」(総戸数185戸)のモデルルーム見学会を開き、第1期1次120戸の販売を6月22日(金)に開始すると発表した。

 物件は、東京メトロ有楽町線豊洲駅から徒歩5分、 東京都江東区豊洲四丁目に位置する19階建て全185戸の規模。1期1次120戸の専有面積は41.13〜79.20u、価格は2,980万円〜7,230万円(最多価格帯5,900万円台)、坪単価は262万円。竣工予定は平成25年10月上旬。設計・施工は大成建設。登録申し込みは7月7日まで。これまで資料請求は3,200件、来場者数は900件。

 主な特徴は、@都心から5km圏内。大規模再開発が進行し、発展し続ける豊洲エリアA「クラブ・リゾートサロン」をコンセプトに、開放的な寛ぎ空間を創出Bアーバンリゾートライフを快適に愉しむための多彩なソフトサービスC耐震性の強化に加え、非常用発電や蓄電池の採用など安心安全を追求D建物構造による高い空間性能と、省エネルギー化を実現する様々な環境対策−−など。

 発表会に臨んだ同社都市開発一部長・山田貴夫氏は「都心から5キロという絶対的な距離の近さに加え、安心・安全・防災の取り組みを盛り込んだ」とし、「そのお蔭で1期120戸を供給できる」と話した。また、同社都市開発営業室室長・斎藤裕氏は販売状況について「豊洲ブランドに加え、リーズナブルな価格が地元だけでなく広域からの集客につながっている」と早期完売に自信を見せた。

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 単価設定は予想通りだった。三菱地所レジデンスの「ザ・パークハウス晴海タワーズ」が坪275万円、野村不動産の「プラウドタワー東雲キャナルコート」が坪240万円だ。「晴海」よりは低く「東雲」よりは高くなると思っていたが、結局「リーズナブル」な単価設定になった。「豊洲」のブランド力は認めるが、アドレスは「江東区」で、駅からやや距離があるとはいえ「晴海」は「中央区」アドレスだ。やはり「中央区」より「江東区」のほうを高くするというのは抵抗感があるのではないか。

 同社は、この秋には「東雲」で585戸のタワーマンションを分譲するし、同じ「豊洲」エリアでは、同社のほか三菱地所レジデンス、住友不動産、東急不動産、野村不動産、東京建物の6社共同(土地売主は東電不動産)の1,000戸超の「豊洲3−2街区」のマンション分譲も控えている。ここは高値挑戦せず、早期完売を目指す戦略だろう。販売事務所の土地も11月には借りているUR都市機構に返さないといけないという。それまでに完売のめどをつけるのだろうと見た。

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 設備仕様で目立ったのは、今年度から新規に採用するシンク下の食洗機が標準装備されていたのと、天板にキッチンと同じ御影石が採用されているカップボードもオプションではなく標準装備されていたことだ。2つあるモデルルームの一つには、オプションだが「ナグリ仕上げ」の建具・面材が使用されていた。

 建物の耐震性と居住性向上対策としては、大成建設の制震構造「制震間柱LOYAL」を52カ所に設置し、約300mmの大型スラブを採用、住戸内の小梁をなくしたスッキリした天井面を実現した。液状化対策としてはサンドコンパクション工法を採用している。

 
75uタイプのキッチン(左)とエントランス 

(牧田 司記者 2012年6月19日)