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野村不動産・三菱商事「プラウドシティ船堀」 1期155戸が即日完売


「プラウドシティ船堀」 完成予想図

 1期155戸が4月8日抽選の結果、即日完売した野村不動産(事業比率70%)と三菱商事(同30%)の「プラウドシティ船堀」を見学した。駅から徒歩4分の四方道路に囲まれた大型物件だ。

 物件は、都営新宿線船堀駅から徒歩4分、江戸川区船堀3丁目に位置する14階建て全245戸の規模。1期の専有面積は68.73〜91.81u、価格は3,950万〜7,850万円(最多価格帯4,800万円)、坪単価220万円。入居予定は平成25年1月下旬、施工は前田建設工業。

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 これぐらいの戸数の即日完売は野村不動産にとっては当たり前だが、船堀駅圏では断トツの人気だそうだ。坪単価は決して安くない。関係者によると、最近の相場は200万円ぐらいだそうで、10%は高いとのことだった。それでも即日完売したのは、「プラウド」のブランド力もあるが、駅から近く静かな立地条件が評価されたようだ。1週間に100件の来場があるという。

 設備仕様は、他の「プラウド」とほぼ同じで、引き戸はソフトクローズ機能付き、キッチンにはアイラック収納が付いている。

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 実は、取材の目的は他にあった。記者は自らも団地の樹木の剪定を行うこともあって、最近はマンションや建売住宅を見学するとき、街を歩くとき、いつも街路樹を眺めている。この10年間で少なくとも数千カ所の街路樹を見ているはずだ。年々、街路樹は貧相になっている。樹木管理にお金をかけたくない行政の意向が反映されていると考えている。

 そんな中で、江戸川区は街路樹や公園整備に力を入れており、街路樹の多さ、住民一人当たりの公園面積の広さでは23区で断トツだ。そのことを再確認するため船堀駅周辺の街路樹を見て回っているうちに、このマンションにたどりつき、早速、取材を申し込んで見学したわけだ。

 このマンションもランドスケープデザインには力を入れており、公道の街路樹として植樹されているクスノキを植樹することで街並みの連続性を図っている。街路樹については改めて記事を書く予定だが、街の価値と街路樹の多寡は間違いなく相関関係がある。同区の街の評価はこれから高まるはずだ。

  
船堀駅前の街路樹                       マンション建設現場

(牧田 司記者 2012年4月19日)