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三井不動産レジデンシャル

CASBEE戸建 Sランク取得した

「ファインコート田無西原町すずかぜ公園」


「ファインコート田無西原町すずかぜ公園」

 三井不動産レジデンシャルが5月3日から分譲開始する都市型戸建住宅「ファインコート田無西原町すずかぜ公園」を見学した。2010年版CASBEE戸建で最高評価の「S」ランクを取得した都内初の物件で、環境と人に優しい仕掛けを随所に施しているのが特徴だ。

 物件は、西武新宿線田無駅から徒歩14分、西東京市西原町2丁目に位置する全28区画。土地面積は112.53〜121.72u、建物面積は89.64〜94.30u、価格は未定だが、5,000万円台の半ばから6,000万円台の半ばになる模様だ。構造・規模は木造2階建(2×4工法)。竣工は平成24年3月上旬。設計・施工は西武建設。

 オープン外構のグリーンベルトには近くの田無演習林(東大農場)に自生するケヤキやエゴノキなどの在来種樹木を植栽に取り入れ、道路は保水性舗装とし、全住戸の門柱には三井不動産が保有する北海道の森林の間伐材を採用。道路沿いには一休みできるスツールも設置している。

 各住戸は、省エネ等級4相当の断熱性能に加え、様々な省エネ設備を採用することで標準的な住宅と比べ1次エネルギー消費量を10%削減できるトップランナー基準に適応している。さらに、ロフトや小屋裏収納には2カ所に窓を設け採光と風通しを確保しているほか、コンセントを抜かないでも待機電力がカットできるスイッチ、照明の消し忘れを防止し節電に役立つ人感センサーを玄関とトイレに採用。浴槽のふたも保温効果を高める断熱材入りの製品を採用している。

   
間伐材を採用した門柱                   小屋裏の窓

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 建築物の環境性能を評価し格付けする「CASBEE」認証制度はマンションではかなり普及しているが、戸建ては普及スピードが遅く、これまで認証を受けたものは40件ぐらいしかない。このうちSランクを取得したものは33物件で、東京都ではアキュラホーム「むさしの i タウン」が、埼玉県ではポラス中央住宅や大和ハウス、アキュラホームが、神奈川県ではナイスの数物件がそれぞれ取得している。最近では、横浜市住宅供給公社(ナイス)の定期借地権付き「十日市場」もSランクの認証を受けている。

 一定規模以上の戸建て団地には認証を義務付けるとか、認証物件にはインセンティブを与えるなどして普及促進を図ってほしい。


「ファインコート田無西原町すずかぜ公園」

横浜市公社 脱温暖化 定借戸建「十日市場」即完へ(2011/12/2)

(牧田 司記者 2012年4月3日)