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興和不動産 と新日鉄都市開発が合併へ

 興和不動産と新日鉄都市開発は3月26日、今年10月1日を期日として両社が合併すると発表した。存続会社は興和不動産で、商号は「新日鉄興和不動産株式会社」となる。代表取締役社長には興和不動産現社長の成川哲夫氏が就任する予定。

 興和不動産はみずほフィナンシャルグループの中核デベロッパーで、都心のオフィスビル開発・賃貸を中心に事業展開している。平成23年4月期の売上高は723億円、経常利益は77億円、総資産は4,315億円。従業員数は404名。

 新日鉄都市開発は新日鉄グループのデベロッパーで、グループの大規模遊休地を生かした再開発事業、建て替え事業に注力している。平成23年3月期の売上高は865億円、経常利益は92億円、総資産は1,874億円。従業員数は259名。

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 両社の合併には驚いたが、成熟期を迎えている不動産業界では総合力を持つ大手デベロッパーか一つの分野に特化した一部のデベロッパーしか生き残れないと思う。その意味では、都心部にオフィス・賃貸を有する興和不動産と、新日鉄グループとして最近は再開発や建て替えマンションで実績を積み上げてきた新日鉄都市開発が合併することで、大手デベロッパーの一角を狙う戦略と読んだ。オフィス賃貸と分譲のバランスがよく取れたデベロッパーになるはずだ。

(牧田 司記者 2012年3月27日)