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第23回RBA野球大会 日曜ブロック 決勝戦

どっちも勝て 記者の勝って予想

ケンの3年ぶり9度目Vか リパークが雪辱して初Vか

(  )内は記者のレーティング

 11月19日(土)  東京ドーム 14:30〜16:50

ケンコーポレーション( 86 )− 三井不動産販売リパーク( 85 )

 レーティングはこれまでケンコポーは86、リパークは83としてきたが、後半戦の戦いぶりからケンコーポは据え置き、リパークは85に引き上げた。ケンが1点上位と見たのは、やはり投手力の差だ。

 ケンの小笠原はプロ野球で言えばダルビッシュかマーくん。フィールディングにはやや不安はあるが、球威、コントロールとも申し分ない。ストレートには絶対的な自信を持っており、いつでもストライクが取れる。時おり、フォークでもないストンと落ちる魔球を投げる。これまで28回投げ奪った三振は49個。1イニングに1.75個の三振を奪っている。与えた四死球はわずかに4個。1試合に1個歩かないかだ。防御率は0.64。ほぼ完璧に抑えている。

 しかし、打線はチーム打率 .217 を示すように心もとない。唯一、頼りになるのは矢澤だ。打率.600をマーク。選球眼、走力もよく、出塁率は.733で出塁すると2盗、3盗し、相手をかき回す。新婚・大原も準決勝戦で本塁打を放ったが、それでも打率は.250。勝負強さが売りの笠も今季はわずか1安打。チームは完全に小笠原におんぶに抱っこ状態だ。

 それでも勝ちあがってきたのは、ここぞというときの集中力だ。1点をもぎ取る野球を知っている。

 対するリパークも戦力的には互角と見た。かつての準優勝投手で、三井不動産販売リアルプランから異動してきた北地が前半戦を投げ、後半戦は三井不販のエース東がほぼ完璧な投球を見せ、「東北コンビ」を実現させた。東は、制球難を克服し、変化球も決まるようになってきた。冷静に投げれば、貧打のケンを牛耳るか。

 打線は、明らかにケンを上回る。チーム打率は.291。主軸の山下、北地ら3割打者が5人。ただ、相手が小笠原で果たしてどこまで打てるか。守りも堅い。タイセイ・ハウジー戦では再三の好守で東を盛り立てた。

 3年前にドームに初進出したときは、みんな舞い上がってケンに惨敗しているが、その借りを返すチャンス十分と見た。

(牧田 司 記者2011年11月14日)