三井リアルプラン 右狙い奏功 一挙6点奪取 安田の犠飛で先制のホームを踏むリアルプラン小針(捕手は真田)
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積水ハウス 悔やまれる外角一辺倒の配球 三井リアルプランが快勝。3回に4安打を集中し一挙6点を奪い、エース安田が1失点に抑えた。積水は寺島投手の単調な配球が読まれ完敗。 三井リアルプランは3回、この回先頭の8番小針が中堅前に運び、続く水野が四球で好機をつくり、1番神村が右翼前安打で満塁と攻め立て、2番安田の中堅犠飛でまず1点。さらに3番神の1塁ごろエラーで2者が還り、2死後、6番寺田の中堅前2点適時打でこの回一挙6点を奪った。 安田投手は丁寧にストライクゾーンを投げ分け、6回を3安打1失点完投。野手陣もほぼ完璧の守りで盛り立てた。 積水ハウスは完敗。5回、疲れの見える安田から安打と2つの四球で2死満塁のチャンスをつくったが、頼みの1番坂本が凡退。6回にも1死満塁の好機をつくったが、内野ゴロの間に1点を返したのみだった。
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積 水 席打安点 |
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○ 吉田監督 みんなよくやった。この前のリバブルさんも3度目の正直で倒した。次のリストさんもこれまで2試合戦っており、惜敗している。胸を借りるつもりで戦う ○ 原 規定打席に達していれば、僕が首位打者かも。7割ぐらい打っている ○ 寺田 仕事はもちろん。試合に備えてバッティングセンターに通った(チームでもっとも振れていた) ○ 神村 右打ち? 神さんから指示が出ていた ● 堀田監督 痛い。予想外。来週の水曜日は社内旅行をキャンセルしていたのに … 。もう監督は引退(いつもは多弁だが、この日はがっくりと言葉少な)
殊勲者は3塁コーチの江川? ナインに右打ち指示徹底 江川コーチ 3回のリアルプランの集中打は右打ちを徹底したことにある。普段記者は2〜3試合を一度に取材するため、バックネット裏から投手の球を見ることはほとんどないが、この日はしっかりと見た。両投手とも立ち上がりは3者凡退に討ち取り互角の勝負とみた。 しかし、積水の寺島の配球を見て、「これは危ない」と見た。10中(球)8、9は外角の球だったからだ。配球を読まれたらつるべ打ちに遭うとみた。 案の定、リアルプランの江川コーチは3回から大声で「外、外、全部外」と叫んだ。それでも積水バッテリーは配球を変えなかった。3回の打者一巡の猛攻で打球が左方向に飛んだのは左翼寄りの中堅犠飛を放った2番安田(安田はどの試合でも大振りするが)と遊撃内野安打を放った内田だけだった。小針も、神村も神もみんなセンター返しを徹底した。 右打ちの指示を出したのは誰かをナインは明らかにしなかったが、「僕は素人」と認める吉田監督でないのは確かだ。記者は3塁コーチを務めたかつての日曜ブロックの三冠王・江川だろうと見た。最近は試合にはほとんど出場しないが、現役のときは捕手を務めたこともあり、現在は確か少年野球の監督かコーチをしているはずだ。指示通り打てる打者もさすがだが、的確な指示を出せる江川がこの日の勝利の最大の功労者かもしれない。 積水ハウス 惜しまれる4番田口のセーフティバント失敗 堀田監督 積水は2回、この回先頭の4番田口が意表をつくセーフティバントを敢行した。球は3塁寄りの投手前に転がり、すばやく安田投手が処理、田口は1塁ヘッドスライディングを試みたが間一髪アウト。 試合後に聞いたら、田口の判断ではなく堀田監督のサインだったようだ。田口は「あそこは駆け抜けていたらセーフだったかも」と振り返った。堀田監督は「1塁ヘッドスライディングは高校野球の2死からでいいんだ」と笑ったが、記者は奇策でもなんでもないとおもった。安田の美技をほめるべきだろう。あそこでバントが決まっていたら、試合はどう展開したか分からない。怖い采配だ。 堀田監督は「監督引退」と口走ったが、優勝はともかくチームは4強入りする力がある。足りないのは駒だ。同僚チームの積水京葉からおにぎりくん≠たりを引き抜き、来年は4強目指しがんばってほしい。記者に向かっていつも「レーティングが低い」と口撃≠キるくせに、敵前逃亡はもってのほかだ。 |
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(牧田司記者 平成23年10月12日) |