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 国交省「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」

三井不動産レジデンシャル

「パークホームズ等々力レジデンススクエア」完成


「パークホームズ等々力レジデンススクエア」中庭

 三井不動産レジデンシャルは2月24日、国土交通省の「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に採択された「パークホームズ等々力レジデンススクエア」が竣工したのに伴い報道陣向けに竣工見学会を行った。

 物件は、東急大井町線等々力駅から徒歩12分、または上野毛駅から徒歩13分、世田谷区中町三丁目の第一種低層住居専用地域に位置する3階建て全43戸の規模。専有面積は55.25u〜83.81u、価格は4,730万〜8,390万円、坪単価290万円。設計は日建ハウジングシステム、施工は間組。昨年12月から販売開始され、これまでに全て完売している。

 集合住宅における省CO2のリーディングプロジェクトとなることを目指して、ハード・ソフト両面で様々な環境対応に取り組んでいるのが特徴で、太陽光発電など設備機器による創エネ・省エネ・見える化のほか、自然の空気を取り込むランドスケープ、カーシェアリングなど移動手段の共同利用、コミュニティ形成を通じたエコ活動の推進など4つの視点で省 CO2を実現しており、国土交通省の「住宅・建築物省CO2推進モデル事業」に採択されている。

 入居後は、太陽光発電の発電状況や、中庭の温度・湿度などをリアルタイムでモニターに表示し、電気、ガス、水道のCO2排出量などの見える化≠熕iめている。マンション全体のエネルギー消費量と、わが家での消費ランキングなども分かるようになっている。入居者同士が不用品の情報交換をし、ゴミの削減ができるような仕組みも盛り込んでいる。

 同マンションは、CASBEE新築 [ 簡易版 ]2008年度版による建築物の環境効率「Sランク(素晴らしい)」に該当。太陽光発電をはじめとする設備機器の採用、カーシェアリング、コミュニティ形成によるエコ活動の推進などにより、建物建設時から解体・廃棄までのトータルのCO2排出量を最大で年換算約5割削減可能と見込んでいる。

 敷地はNTTの施設跡地で、全体を三分割したうちの1区画。残りの同社の戸建て「ファインコート等々力レジデンススクエア」(全10区画、昨年6月分譲済み)と、有料老人ホーム「アライブ世田谷中町」(事業主・荒井商店、昨年10月竣工)と連携し、外構、建物の外観や素材感を統一する取り組みも行っている。

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 エコの取り組みもさることながら、同社の「パークホームズ」シリーズの中ではレベルが高く、「パーク・ハイム」「パーク・コート」と遜色ないグレードだと思う。外構には既存樹の立派なイチョウ、ヒマラヤスギが3本植わっていた。中庭の植栽にも力を入れている。キッチンや洗面のカウンターは天然石貼りで、鏡面仕上げのドア・面材など設備仕様レベルも高い。

   
外観(左)とエントランス

(牧田 司 記者 2011年2月24日)