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住友林業ホームテック

 リフォーム工事中の騒音を低減する

「遮音性等に配慮した養生工法」を開発


 住友林業のリフォーム専門会社である住友林業ホームテックは2月15日、リフォーム工事を実施する際の騒音を低減する「遮音性等に配慮した養生工法」を開発(特許出願中)し、2月から全国で同工法によるリフォーム工事を推進すると発表した。

 同工法は、従来のブルーシートなどの養生に比べ、防塵性の向上に加え、リフォーム工事中の騒音の低減にも配慮したもの。工事範囲と居住範囲との境界でこの養生を行なうことで、工事中の騒音低減や居住範囲の室内空間の空調を維持できるとしている。

 同工法を採用した場合、従来工法の工事中の騒音68.5dBが61.55dBまで低減できるとしている。これは、電動ノコギリの騒音を10dB〜7dB低減し、「不快」なレベルから「普通」のレベルに低減でき、会話の声については、その内容がはっきり聞こえるレベルから内容がわからないレベルまで低減できる性能という。

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 リフォーム業界のことはよく分からないが、記者の体験からいっても素晴らしい工法だと思う。

 記者は以前、自宅マンションの北側6畳の和室を洋室にリフォームしたことがある。施工したのはマンションを管理する会社だった。工事してもらったのは平日で、自宅は留守にした。

 勤めから帰り、仰天した。留守にしていたので騒音は分からなかったが、他の部屋からリビング、トイレ、キッチン、押入、サイドボードの中に至るまでうっすらと雪のようにほこりが積もっていた。

 当然ながらその会社に抗議した。担当者は平謝りに謝ったが、菓子折り一つ持ってきただけだった。工事中にリビングドアなどが開けっ放しになっていたのが主な原因という説明だった。その無神経さに驚くとともに、こんな会社には金輪際ものを頼むのをやめようと思った。掃除には1週間ぐらいかかった。あの腹立たしさは今も忘れない。

 住友林業以外のリフォーム会社の騒音や室内空間の空調への対応はどうなっているのだろう。

(牧田 司 記者 2011年2月15日)