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総合地所 リノベーションマンション第一号「柏光ケ丘」分譲


「フォレストタウン柏光ケ丘」

 総合地所のリノベーションマンション第一弾「フォレストタウン柏光ケ丘」を見学した。大手デベロッパーが分譲用として企画し、平成5年3月の完成時から23年3月まで大手企業が社宅として使用していた物件を同社が1棟を丸ごと取得したのち、外装、内装を大幅に改修してリニューアルしたものだ。坪単価が80万円と圧倒的に安く、年収が200万〜300万円台の人まで購入可能という。販売は郊外マンションの販売実績が豊富なアンビシャスが担当する。

 物件は、JR常磐線「南柏」駅よりバス5分、「公団仲通り」バス停下車徒歩3分、柏市光ケ丘二丁目に位置する4階建て全32戸の規模。専有面積は61.88〜68.37u、価格は1,490万円〜1,750万円(最多価格帯1,600万円台)、坪単価80万円。既存建物施工は東急建設。改修工事設計・施工はノットコーポレーション。建物完成は平成5年3月。

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 リノベーションマンションはあまり取材したことがないが、なかなかいい物件だ。バス便ではあるが、周辺にはUR都市機構(旧住宅公団)が開発した大規模団地があり、廣池学園、麗澤幼稚園・中・高校・大学などの教育施設が整っている。

 リノベーションするに当たって、事前に第三者機関による建物診断を行い、外観は門柱などを設置するとともにエントランス部分のデザインを一新。1階部分の住戸には専用庭も設置した。

 平成5年といえば、バブルの崩壊後でマンションはさっぱり売れない時だったが、それでも坪単価は200万円を下らなかったはずだ。設備仕様は、分譲用に企画されただけに当時のレベルとしては高い。和室や浴室には段差があるが、天井高は2600〜2700ミリあり、建具ドアは額縁仕上げ。

 キッチンや洗面、バス、トイレなどの水回り設備はすべて新しいものに交換されており、従前はキッチンとダイニングは小さな窓しかなかったのを開放的なオープンキッチンとし、食洗機も標準装備としている。

 先週末から分譲を開始し、これまで9戸が販売済み。郊外マンションの販売実績が豊富なアンビシャスの販売力に同社は期待している。

(牧田 司記者 2011年12月15日)