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住友林業 23区初の木造3階建て有料老人ホーム建設・引渡し


「グランダ多摩川・大田」

 住友林業は12月1日、東京23区内で初めての木造耐火構造3階建て有料老人ホームを建設、引渡しを行なった。今年4月に新設した同社の「木化推進室」が設計・施工に携わった初の物件。

 この有料老人ホームは、平成22年度の第1回「木のまち整備促進事業」に採択されたプロジェクトで、事業者である有限会社円宿から同社が設計・施工を請け負った。施設の運営はベネッセスタイルケアが行なう。

 「耐火構造」としながらも、内・外装に国産材を活用した部材を新たに開発、使用。外壁にはオリジナルの「ウッドウォールジャケット」(窯業系サイディングに、不燃材料に認定された国産杉を貼り合わせる外壁材)を採用することで木質化を図り、施工後の着脱を容易にし、メンテナンス性を向上させることで、敬遠されがちな外装への木材使用を可能とした。

 内装には国産杉の突板を用いた、天然木突板連続シート「ウッドピール(不燃材料)」を用い、エントランスから続くホールには国産ヤマザクラの無垢フローリングも使用している。

 物件は、大田区矢口2丁目に位置する48室、延べ床面積約2,000uの「グランダ多摩川・大田」。構造はツーバイフォー工法3階建て。


リビングダイニング

(牧田 司記者 2011年12月1日)