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変わる街をユーザーも先買い?

タカラレーベン「レーベンリヴァーレ町田ルージアタワー」


「レーベンリヴァーレ町田ルージアタワー」完成予想図

 タカラレーベンの太陽光発電と電気一括購入サービスを採用し、角住戸比率を50%にした駅近マンション「レーベンリヴァーレ町田ルージアタワー」を見学した。

 物件は、JR横浜線「町田駅南口」から徒歩4分、神奈川県相模原市上鶴間本町3丁目に位置する14階建て全116戸の規模。専有面積は62.52〜77.83u、1期20戸の予定価格は2,600万円台〜3,700万円台(最多価格帯3,200万円台)、予定坪単価は163万円。竣工予定は平成25年5月末日。施工は飛島建設。

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 最初に断っておく。このマンションは急きょ見学したもので、現地も確認する予定だったが、次の取材の時間が迫り、現地を確認する時間がなくなった。このため、現地は見ていない。

 しかし、わざわざ「町田駅南口」と書いたように、現地を見ないことには評価のしようがないエリアにこのマンションは立地する。

 「南口」は、小田急線の町田駅周辺とか JR 町田駅北口の同じ商業エリアとは様相が一変する。これまで「南口」を最寄り駅とするマンションは何件か取材してきたが、町田市側に位置する一部の物件を除き、「誰がこんなところのマンションを買うのか」と疑問に思うほど、いかがわしい看板の風俗店が軒を連ねていた。「境川」を越えたあたりは足がすくむほどだった。

 このマンションも「境川」を渡るので、駅から徒歩4分でこの単価の安さは当然だろうと思った。ところが、販売担当者の話を聞いて驚いた。あのいかがわしい風俗店は姿を消しつつあるというのだ。「2009年をもって風俗店は撲滅した」という。

 にわかには信じがたいが、これが事実だとすれば、評価を変えないといけない。担当者の話を裏付けるように、同社のマンションの線路を挟んだ隣接地はある大手デベロッパーN社が大規模なマンション用地を取得したという。「まだモデルルームをオープンしたばかりだが、事前反響はすごい」とのことだった。変わる街を察知したユーザーの先買いがあるのだろうか。

(牧田 司記者 2011年11月28日)