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「これは何だ!」三菱地所レジデンスがIT技術を駆使した販売ツール

「The Parkhouse AR Viewer」記者体験会


建設現場で(同社のニュースリリースから)

 三菱地所レジデンスは11月18日、マンション業界初のIT技術AR(Augmented Reality :拡張現実)を活用したツール「The Parkhouse AR Viewer」の記者体験会を現在分譲中のマンション「ザ・パークハウス新宿柏木」のギャラリーと現地で行なった。

 物件は、 JR 総武線大久保駅から徒歩3分、又は山手線新大久保駅から徒歩7分、新宿区北新宿3丁目に位置する13階建て全61戸の規模。専有面積は33.48〜90.90u、価格は2,668万〜7,658万円、坪単価は253万円。施工は川口土木建築工業。竣工予定は2012年1月下旬。7月から分譲を開始しており、40戸弱が契約済み。現地は小滝橋通りに面し、対面は「ハンドレッドサーカス イーストタワー」(旧海洋ホテル)。

 AR とは、同社のニュースリリースによると「モニターやスマートフォンなどに映し出された現実の風景に、デジタル技術を用いて作成した3DCGや動画などのコンテンツを重ね合わせて表示する新しいビジュアル手法」で、「The Parkhouse AR Viewer 」とは「AR の強みである3Dを利用することで、マンション建設地にスマートフォンをかざすことで、建物完成イメージを周囲の風景と共に立体的に確認できる」ようにしている。また、「インターネット上で無料配布されているモバイルアプリになる。このアプリをインストールしたipad2やスマートフォンで、建物現地やモデルルーム内またはパンフレットなどに設置したARマーカーを認識すると、ARマーカーに関連したコンテンツの3Dデータを画面上に表示させることができる」というものだ。

 今後、順次同社のマンション販売活動に導入していくという。


同社のニュースリリースから

◇    ◆    ◇

 携帯は電話機能しかほとんど使わないし、ipad、スマートフォンなどもほとんど触ったことがない記者は、ここまで書いて何を書いているのかさっぱり分からない。読者の方には分かっていただけるのだろうか。「The Parkhouse AR Viewer」を体験しても、どうなっているのかさっぱり分からない。

 パンフレットの一部分やモデルルームの壁・床・柱などのマークにipadやスマートフォンをかざすと立体的な画像が映し出された。その画像を2本の指で動かすと画像が回転したり、大きくなったり小さくなったりした。「これは何だ」と言うしかなかった。

 どうもパンフレットの紙やマークに細工があると言うより、その形状を ipad なりスマートフォンが読み取り、画像として映し出す仕組みのようだ。紙を汚したり、何かを書き足したりするとその形状を読み取ることができないのはそのためだ。同社によると、費用は約150万円だという。読み取るマークの数を増やせばその分コストもかかるようだ。

     
「The Parkhouse AR Viewer」記者体験会

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 今もってよく分からないが、この「The Parkhouse AR Viewer」なるものは無限の可能性を秘めていることだけは理解できる。例えば、自分の購入したい住戸から外の風景がどのように展開するかを画像で知ることができるのではないかと言うことだ。 googleの(記者はこれも使いこなせないが)ストリートビューと組み合わせれば可能ではないか。再開発など数年先に完成するものでも、ストリートビューと組み合わせれば、未来像が手に取るように分かる。(眺望の悪さが分かれば逆の効果もあるが)

 なんだかすごいものを見たような気がするが、記者のようにスマートフォンすら使えないアナログ人間はこれからは生きていけない時代になってきたし、「アナログ博物館」入りするしかないと痛感した。


「ザ・パークハウス新宿柏木」完成予想図

(牧田 司記者 2011年11月18日)