RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 >

三井不動産 予想通りの減収減益

平成23年3月期第3四半期決算

 三井不動産は2月4日、平成23年3月期第3四半期決算を発表。減収減益となったが、通期予想に対しておおむね予定通りの進捗。売上高は9,873億円(前年同期比1.8%減)、営業利益は870億円(同19.0%減)、経常利益は707億円(同18.6%減)、四半期純利益は337億円(同33.6%減)。

 「賃貸」は、前年同期に比べ38億円減収、31億円減益。首都圏オフィス空室率(単体)は4.9%(10年9月末は4.0%)と増加した。

 「分譲」は、マンション・戸建ての計上戸数が増加したが、前年同期と比べ高収益の物件が減少したことなどから247億円の減収、190億円の減益。完成在庫は760戸と平成 22 年9月末の886戸から減少。

 「マネジメント」は、リハウスなど個人向け仲介事業で取扱件数が過去最高となるなど前年同期比で48億円増収、8億円増益。

◇     ◆     ◇

 仲介部門での住友不動産販売との覇権¢いが面白い。同日、住友不動産販売も平成23年3月期第3四半期決算を発表し、仲介の取扱件数が過去最高の23,152件 (前年同期比4.9%増) で、取扱高は613,578百万円 ( 同10.1%増) を計上したと発表した。

 これに対して、三井不動産販売の仲介取扱件数は26,061件(前年同期比8.5%増)、取扱高は822,564百万円(同0.3%増)となった。

 三井不販がその差をやや広げたようだが、同社は今年度に入って15店舗を新規開設している一方で、住友不販は1店も新規開設していない。追う立場のほうが楽だろうが、「2番でいい」ということは絶対にないはずだ。

(牧田 司 記者 2011年2月5日)