RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 >

三井不動産レジデンシャル「パークタワー八千代緑が丘」に注目


「パークタワー八千代緑が丘」完成予想図

 三井不動産レジデンシャルが11月中旬に分譲するタワーマンション「パークタワー八千代緑が丘」を見学した。駅近の大規模マンションで、同駅圏では約10年ぶりの駅近の分譲だけに売れ行きが注目される。

 物件は、東葉高速鉄道八千代緑が丘駅から徒歩2分、八千代市緑が丘1丁目に位置する31階建て全291戸の規模。専有面積は60.06〜100.16u、価格は未定だが、坪単価は160〜170万円の半ばになる模様だ。竣工予定は平成24年4月下旬。施工は熊谷組。

 現地は、区画整理事業方式によって開発されたエリアの一角。駅からはペディストリアンデッキで結ばれており、「イオン」「シネマ」などの生活利便施設も徒歩5分圏に揃っている。

 建物は、基壇部、中央部、先端部の3層に分かれたシンボリックな外観で、共用部には「鉄のアート」「木のアート」も設置される。太陽光発電を利用して共用部分の「LED照明」に利用したり、カーシェアリング用の「電気自動車」の充電に利用したりする。「エネルギーの見える化」にも取り組む。

◇    ◆    ◇

 記者が現地を最初に訪れたのは、13年も昔。同駅エリアの第一号マンションとなった野村不動産のマンションを見学したときだった。当時は「イオン」があるところなどは一面のコスモス畑だった。

 その後、何回か取材しているが、それでもこの10年間ぐらいは訪れていない。調べたら、これまで同駅圏では野村不動産のマンションを中心に約2,600戸が供給されている。年間で約200戸だ。今回は291戸と多いがリーマンショック後は1物件も供給されていないので、相当の需要も見込まれる。

 例によって、単価を予想したが、ぴったりだった。リーマンショック前だったら坪180万円以上だろうが、現在の市場では 160 〜 170 万円だろうと思う。販売担当者によると、モデルルームオープン6週間で約500件の来場だという。20歳代から30歳代が中心だが、周辺の戸建てからの買い替え・買い増し需要もあるという。

 郊外部のこれぐらいの単価のマンションが、市場をリードするのではないかと思っているので、売れ行きに注目したい。

(牧田 司 記者 2011年10月31日)