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リスト 業界初の中古戸建て仲介に5年間の瑕疵保証保険

 リストは、戸建て中古住宅仲介の事前インスペクションと瑕疵保証の保険料を同社が負担する5年間の「既存住宅瑕疵保証制度」を11月から実施する。制度そのものはこれまでもあったが、ほとんど普及しておらず、実施するのは業界初。

 対象となるのは、同社が専任・専属の媒介契約を受けた新耐震基準(1981年6月1日以降の確認申請)を満たした個人所有の戸建て住宅で、事前インスペクションと保険料約20万円は同社が負担する。検査機関は「神奈川県建築確認検査機関」と「確認サービス」で、保険法人「ハウスジーメン」が売買契約を成立後に「既存住宅販売瑕疵保証保険」を付与する。保証内容は構造体・雨水の浸入、給排水管、電気配線、ガス管などで、引渡し後5年間、最高1,000万円まで補償される。

 制度を導入することについて同社流通事業部統括部課長・早坂貴志氏は「制度としてはこれまでもあったが、個人の売主・買主とも費用負担が大きいのがネックとなっており、神奈川県内で7件、全国でも約160件しか事例がない。保証義務はないが、プロとしてお客さまに安心して取引していただけるよう業界に一石を投じ、横浜・湘南での知名度を高めて生きたい。中古マンションも導入を検討していく。すでに試運転として 10 件ぐらい実施しており、スタッフのマインドも向上している」と語った。

 同社の仲介部門は、本社を含む横浜周辺の6店舗で展開しており、スタッフ数は約100人。取扱高は年間約1,000件、売上高は約20億円。

(牧田 司 記者 2011年10月31日)