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三菱地所レジデンス他「ザ・パークハウス 新検見川」販売開始へ


「ザ・パークハウス 新検見川」完成予想図

 三菱地所レジデンスは10月25日、JR総武線新検見川駅圏の大規模マンション「ザ・パークハウス 新検見川」の販売を10月29日から開始すると発表した。

 物件は、JR総武線新検見川駅から徒歩8分、千葉市花見川区検見川町三丁目に位置する全431戸の規模。今回分譲する「サウスレジデンス」は10階建て全101戸で、1期分譲は81戸。専有面積は69.79〜91.21u、価格は2,658万〜4,298万円(最多価格帯3,400万円台)。事業主は同社のほか、三菱倉庫、日本国土開発梶A長谷工コーポレーション。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は2012年2月中旬。

 すでに約1,400件の問い合わせがあり、8月中旬のモデルルームオープン以来、約450件の来場があるという。

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 記者は、リーマンショック以降、供給が極端に減少している郊外マンションに注目している。供給が減っているのは、郊外を主な供給エリアとする中堅デベロッパーが経営破たんなどで退場を余儀なくされたのが主な理由だが、大手デベロッパーも弱腰で、確実に売れる都心や準都心に仕入れをシフトしてきた。

 このため、分譲単価は信じられないような安いところも出てきた。最近は売れ行きがいいことから、上方修正するところも出てきたようだが、まだまだ安い。今回の「新検見川」も、同社は単価を公開していないが、分譲価格から推測して140万円台だろう。極めて安いと思う。現地取材をしてレポートしたい。

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 逆に、都心部などの高単価エリアで着工が増えているのは危険な兆候だとも思っている。都心部や準都心部などは軒並み坪単価は250万円を突破してくる。記者は、ずっと以前(バブルのときも、記者も含めてみんな浮かれていたが、実需価格は坪250万円が限界と思っていた)から「坪単価250万円」が富裕層はともかくとして一般的なマンション需要層の限界単価だと思っている。デベロッパーはコンパクトマンションの供給比率を上げて単価上昇に対処しようとしているが、こちらも競争は激化する。中古の動きがも芳しくないというのも嫌な材料だ。今後の売れ行きを注視したい。

(牧田 司 記者 2011年10月25日)