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ストック重視の社会的要請受け「ストック分科会」を立ち上げへ

プレハブ建築協会

 プレハブ建築協会は10月24日、同協会が2001年度から2010年度を計画期間とする環境行動計画「エコアクション21」の活動成果を公表するとともに、事業環境・社会環境の変化に対応するため2015年度に向けた「住生活向上推進プラン」を発表した。

 「エコアクション21」の成果については、2010年度に供給した戸建住宅の生産・居住段階における戸当たりのCO2排出量は、全量の9割以上を占める居住段階の省エネルギーが飛躍的に進んだことにより、1990年度比15.0%の削減目標に対して16.6%削減を達成した。2001年度から2010年度の累計ではCO2の排出量は458万トンに上るとしている。

 新規住宅供給の工場生産・現場施工から発生する供給床面積当たりの廃棄物発生量は、2001年比30%(15.1s/u)削減目標に対して3.4%(20.8 s/u)と目標を大幅に下回った。これは、省エネ性能や耐久性能の大幅な向上のため、設備機器や建築部材が増加したためとしている。

 再資源化率は、80%以上の目標に対して、2010年度は工場生産・現場施工の合計で96.3%となった。

 VOC物質の大気排出量の削減については、2000年度比70%削減目標に対して63.5%削減にとどまった。品確法ホルムアルデヒド対策等級3住宅の供給率は目標の100%を達成した。

 良好な地域環境やまちなみの創出日程は、啓発ツールや独自の景観評価手法やガイドラインを策定して、積極的に推進したとしている。

 「住生活向上推進プラン」については、同協会会員会社が推進する「優良ストック推進協議会(SUMSTOCK)」を支援する「既存ストック分科会」を2012年4月に立ち上げ、ストック重視の「住生活価値向上」の実現を目指す。

 また、CO2排出量を2020年までに1990年比50%削減を目指す次期環境行動計画「エコアクション2020」の策定と推進を図る。

(牧田 司 記者 2011年10月25日)