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 親も子も 変わるスープが冷めない距離♀エ

東京建物不動産販売 「高齢者の住まいに関するアンケート」

 東京建物不動産販売は、株式会社ドゥ・ハウスの my アンケートを利用し、一都三県に在住の40 〜70歳代の男女742名を対象に「高齢者の住まいに関するアンケート」を行った。

 同社は高齢者専用賃貸住宅「グレイプス浅草」(東京都台東区、総戸数98戸)の管理・運営業務を受託しており、今後大量供給が見込まれるサービス付き高齢者向け住宅の管理・運営業務の受託推進の一助とするため、40・50代「子世代」、60・70代「親世代」それぞれの住まいに関する意識を把握することが目的。

 居住地について、両親らが引越しをする場合、子世代の女性を中心に「自分と買い物などの生活圏が変わらない範囲」「自分と同じ最寄り駅の範囲」を希望する人が比較的多く見られた。親世代も女性を中心に「子と買い物などの生活圏が変わらない範囲」「子と同じ最寄り駅の範囲」を希望する人が比較的多く見られた。「特に希望はない」という意見が全世代を通して最多回答だった。

 住まいについて、子世代が両親らの引越し先に求めるものは「安心な住宅機能があること」が1位、ついで「血縁者の住まいの近くであること」と、安全性に対する意識が高い傾向が見られた。一方、親世代は「生活や交通の利便性があること」が1位、ついで「安心な住宅機能があること」、 3番目が「血縁者の住まいの近くであること」で、親世代の自立心の強さが伺えた。

 「適合高齢者専用賃貸住宅」(制度施行後約6年経過)の認知度は、「名前は聞いたことがある」という回答を含め、概ね50%で、同住宅の魅力について、子世代は「緊急対応・安否確認を行い、様々な生活支援サービスをつないでくれる相談員がいる」、親世代は「施設と異なり自由やプライバシーが確保される」という特長を魅力的に感じると答えた。

 アンケートの結果、子世代が両親らの入居を考えた場合は「安全面」を重視し、親世代が自身の入居を考えた場合はプライバシーの確保や生活利便性を重視することがわかり、親世代と子世代の間に多少のギャップが存在することが明らかになった。

(横山 裕美記者 2011年10月12日)