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 加速する顧客囲い込み 三菱地所レジデンスラブ WEBスタート

 三菱地所グループの三菱地所レジデンスと三菱地所コミュニティは10月3日から、マンションの購入者と入居者を対照にしたWEBを中心とする会員組織「三菱地所のレジデンスクラブ」を新たに発足し、同日より各種サービスの提供を開始した。

 全国約19万世帯が対象で、購入者にはマンションの施工状況レポートや入居までの各種イベント案内などを行い、入居者へはマンション管理やアフターサービスに関する情報、室内リフォームの相談、生活用品の販売などのサービスを提供する。

 また、同社グループのホテル、アウトレットモールの割引クーポン、会員限定キャンペーンや体験型イベントの案内なども行なう。

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 早速WEBをみたが、当然ながら会員IDとパスワードが必要なためトップページしか見られない。この種の会員組織は他のデベロッパーも組織化しているところもあり、大手の顧客囲い込み・ファンづくりは加速しそうだ。

 同社の対象会員は約19万人だそうだが、三井不動産レジデンシャルの「こんにちはサークル」は20年ぐらい前で確か24万人だった。野村不動産の「プラウド」の会員は約22万人だし、大京のマンション入居者は約35万人だ。購入したマンションで満足が得られたら、間違いなくそのデベロッパーと引き続いて取引をしようとするはずだ。デベロッパーも完全にサービス競争時代に入った。

(牧田 司 記者 2011年10月3日)