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 プロの見学目立つ「土間収納」付き

伊藤忠都市開発「クレヴィア練馬」


「クレヴィア練馬」完成予想図

 なかなかいいマンションを見学した。「土間収納」付きの伊藤忠都市開発の「クレヴィア練馬」だ。

 物件は、西武池袋線・西武豊島線・西武有楽町線練馬駅から徒歩6分、都営大江戸線練馬駅から徒歩8分、練馬区豊玉北6丁目に位置する6階建て全43戸(事業協力者住戸4戸含む)。専有面積は67.69〜80.65u、価格は未定だが、坪単価は約240万円になる模様。竣工予定は平成24年4月下旬。施工は日本国土開発。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 現地は、練馬区役所に近く、中層のマンションなどが建ち並ぶ住宅街の一角。住むにはいいところだ。担当者に聞いたら「2007年以降に練馬駅圏で分譲された10物件のうち、ファミリー主体のマンションは供給がゼロ」とのことで、希少価値の高いマンションだ。地盤のいいところでもあるようだ。

 何が言いたいかといえば、75uのモデルルームタイプの提案だ。玄関と連続した「土間収納」がいい。玄関はアルコーブ付きで、床は天然石張りになっており、折り上げ天井を採用。土間収納は収納にも利用できるが、工夫すれば多目的に利用できる空間ともなる。この土間収納は洗面室−浴室にもつながっている。「何に使おうか」と想像力がかきたてられる空間提案だ。

 もう一つは、オプションだがリビングにつながっている洋室の壁を取り払い「Work space」としていることだ。造作家具付きのオプション仕様は200万円ぐらいだそうだが、クロス壁だけだと無償だそうだ。

 このほか、同社の「モット キッチン」が装備されており、ソフトクローズ機能付き引き戸、「ミストサウナ」などが採用されている。

 さらにもう一つ、販売担当者が面白いことを話した。来場者は不動産会社やハウスメーカー勤務のサラリーマンが目立つのだという。「業界の方だから、冷やかしと思いましたが、どうやらそうでもないようです。プロからも注目されているようなので、反響もよく期分けなどしなくても売れるはず」と話していた。

 リーマンショック前で坪288万円で即日完売した野村不動産「プラウドタワー練馬」とは単純比較できないが、池袋へ7分、新宿へ12分のアクセスを考えたら坪240万円の単価も割安感がある。

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 「プロの見学が多い」というのは、同社がタニタ、東京ガスとコラボした「koko kara」を採用するとニュースリリースしたからかもしれないが、あるいはそうではないのかもしれない。「koko kara」は、WEBで簡単に健康管理ができ、ミストサウナ・ミスティでリフレッシュでき、「ピピッとコンロ」でラクラク調理ができるというものだ。

 記者は、この「koko kara」より「土間収納」のほうがニュース価値があると判断した。

(牧田 司 記者 2011年9月30日)