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伊藤忠都市開発 マンション空白区≠フ越中島に

「クレヴィア越中島」分譲


「クレヴィア越中島」完成予想図

 昨日紹介した伊藤忠都市開発「クレヴィア田園調布本町」に続き、「クレヴィア越中島」を紹介する。

 物件は、JR京葉線越中島駅から徒歩6分、または東京メトロ東西線門前仲町駅から徒歩12分、江東区越中島三丁目に位置する15階建て全65戸の規模。専有面積は58.47u〜83.97u、予定最多価格帯は4,000万円台の後半で、坪単価は約230万円。竣工予定は平成24年2月下旬。設計・監理・施工は長谷工コーポレーション。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 最大の特徴は、その立地条件だ。「越中島駅」圏は、東京海洋大学が広大な敷地を占めており、マンションの供給が極端に少ないエリアだ。記者も分譲事例を知らない。販売担当者に聞いたら、11〜12年前に、同社の物件の隣接地で1棟供給されているのがあるくらいだそうだ。

 このマイナーなエリアであることが販売のネックになるのかと思ったが、そうでもなさそうだ。「門前仲町」駅にも徒歩12分の立地だから、門前仲町の物件として捉えることもできる。

 しかも、豊洲駅には徒歩17分だし、自転車を利用すれば再開発が進む中央区晴海 2丁目には数分の距離だ。深川ギャザリアへは徒歩9分、東京海洋大学のキャンパスまでは徒歩3分だ。通学区の小・中学校へは徒歩2〜3分だし、保育所や幼稚園も徒歩圏に結構ある。

 ターゲットはDINKSとファミリー向けだ。「田園調布本町」のように「KATASU」は採用されていないが、「モット・キッチン」がフル装備されている。敷地の南側は高校のグラウンドで、前建≠フ心配がないのもセールスポイントの一つになりそうだ。

 面白いのは、自転車を利用する地元の人が多いとかで、同社は4台の無人電動レンタサイクルシステムを採用していることだ。宅配ボックスからバッテリーとキーを取り出し、自転車に装着すれば24時間無料で利用できるとのことだ。

 いわば空白区≠フ湾岸マンションにユーザーがどのような反応を見せるのか、注目したい。

(牧田 司 記者 2011年2月1日)