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駅にも戸越銀座商店街にも近い総合地所「ルネ戸越」


「ルネ戸越」完成予想図

 総合地所は9月9日、近く分譲予定の「ルネ戸越」の記者見学会を行った。都営浅草線戸越駅と東急池上線戸越銀座駅にそれぞれ近く、商店街から1歩入ったコンパクトタイプが中心のマンションだ。

 物件は、都営浅草線戸越駅から徒歩2分、又は東急池上線戸越銀座駅から徒歩3分、品川区平塚1丁目に位置する8階建て全48戸の規模。専有面積は41.58〜73.93u、予定価格は3,500万円台〜7,200万円台(最多価格帯5,400万円台)、坪単価308万円。施工は長谷工コーポレーション。竣工予定は平成24年3月上旬。販売代理は住友不動産販売。

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 現地は、戸越駅と戸越銀座駅の中間よりやや戸越駅に近い戸越銀座商店街からほんの数メートル入ったところの南傾斜の高台。南側には戸建てが建っており、その南側の商店街に面したところは現在は空き地なので、南側が抜けている。駅近の商店街にも近いのが最大の特徴のマンションだ。

 面白いのは、敷地の利用形態だ。公道は敷地の北側にある道路幅4メートルの道路だが、行き止まりになっているため、従前のセミナーハウスが建っていたころから近隣住民が敷地内を通って駅へのアプローチとして利用していた。そこで、市の要請を受けて、同社のマンションも敷地の東側を公開通路として第三者が利用できるようにしていることだ。通路の幅は広いところで 3 メートル、狭いところで 1 メートルぐらいか。建物が竣工後、その通路の部分だけ地目を「宅地」から「道路」に変更して、税制の軽減を受けるという。ただ、全体の敷地面積に占める割合は数%ぐらいか。商店街に抜ける通路も私道だ。

 同社は、こうした立地条件を考慮して、単身者・ DINKS 向けの40〜50u台のコンパクト系を48戸のうち40戸とする。関係者は「道路が狭いため工事車両の出入りには苦労したようだが、駅近の希少立地で、有名な商店街も利用できることなどから女性の問い合わせも多い」と話している。

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 単価はやや高いという気がするが、このエリア周辺は単身女性に人気が高いのは以前から聞いている。山手線の外の都営浅草線、池上線、東急目黒線などだ。東急東横線ももちろん人気が高いのだが、単価相場が高いので、手ごろな価格帯のこれらの沿線が人気なのだろうと思う。単体住宅の単価も高くても入居率は高いのだという。確か、目黒区は単身女性の人口比率が 23 区内でももっとも高いはずだ。

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 記者は、「戸越銀座」は全国の「銀座」を冠した商店街の中でもっとも歴史があるというが、その戸越銀座のどこがいいのだろうと以前から思っていた。普通の商店街にしか見えない。物件のシアターでも、担当者も戸越銀座商店街のコロッケを紹介していたので、物は試しにコロッケを買うことにした。

 かなり歩いたのだが、どこにも見当たらないので、やはりモデルルームのシアターで紹介していた老舗和菓子屋の「青柳」に入った。1,000円を渡し、お任せで選んでもらった。

 選んでもらったのは店主の奥さんと思われる人だった。店は創業100年近いそうで、関東大震災を乗り切り、第二次大戦にも耐えてきた。奥さんは嫁いできてちょうど50年という。とても色が白いきれいな方だ。和菓子に例えたら何だろう。「淡雪」のようにはかなげではないから、やはりどのような場面でも似合う「しらたま」か。きっと若いころは「戸越銀座小町」として名をはせたに違いない。

 写真の和菓子がそれだ。「レモン水羊羹」は、開発に20年かけて完成させたオリジナル商品だそうだ。どれも人気商品だという。

 選んだ和菓子が1,000円を少しオーバーしたからといって、菊の御紋が入った最中を一個プレゼントしてくれた。いまどき1,000円の商品を買ってオマケをくれる店などないだろう。モデルルームのシアターでは、この街の魅力を「人情」と語っていた店主がいたが、記者もそんな暖かいもてなしをこの「青柳」で受けた。

  
「青柳」で買った和菓子

(牧田 司 記者 2011年9月9日)