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駅前再開発が人気

積水ハウス・三井不動産レジデンシャル・新日鉄都市開発

「グランドターミナルタワー本八幡」


「グランドターミナルタワー本八幡」完成予想図

 人気を呼んでいる駅前の再開発マンションとして横浜市住宅供給公社の「マークワンタワー長津田」(209戸)と野村不動産「プラウドタワー相模大野」(308戸)については当欄で紹介したが、すでに分譲中で人気を呼んでいる駅前再開発マンション積水ハウス(事業比率55%)・三井不動産レジデンシャル(同44%)・新日鉄都市開発(同1%)「グランドターミナルタワー本八幡」を紹介する。

 物件は、都営地下鉄新宿線本八幡駅から徒歩1分、 JR総武・中央緩行線本八幡駅から徒歩2分、京成電鉄本線京成八幡駅から徒歩1分、市川市八幡3丁目に位置する40階建て全465戸(地権者住戸84戸含む) の規模。専有面積は35.40〜99.61u、9月に分譲予定の2期1次(179戸)の価格は2,470万 〜7,090万円(専有面積38.79u 〜97.07u)、最多価格帯5100万円台。坪単価は230〜240万円。竣工予定は2013年4月下旬。設計・監理は日本設計。施工は前田建設工業。販売代理は積水ハウス、三井不動産レジデンシャル。

 6月下旬に1期142戸が、引き続き1期2次として18戸が、8月に1期3次として42戸がそれぞれそ供給済みで、現在までに202戸が契約済みだ。

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 現地は、施行面積約1.4ヘクタールの「本八幡A地区市街地再開発事業」の一角にあり、街づくりのコンセプトは「暮らす・働く・遊ぶ」。住宅棟のほかに6階建て商業棟、7階建て業務棟が建設される。商業棟の完成予定は2015年で、現在、テナントなどは未定。業務棟は2013年完成予定で、京成電鉄の本社ビルとなる。都営新宿線とは地下2階でつながっており、JR線とも地下通路で接続されている。道路を挟んだ南側にはやはり再開発マンションのプロパスト「ガレリア・サーラ本八幡」(34階建て250戸)が建っているが、30m以上隔たっている。

 建物デザイン監修は光井純氏。1〜5階までは店舗・事務所、共用施設で住戸は6階以上。住戸プランは立地条件を考慮してコンパクトタイプが80戸と多いのが特徴で、SIを採用。天井高は通常階で2400ミリだが、階高は3,300ミリ確保し、ふところ厚を十分とり二重床・二重天井としている。2400ミリの天井までのハイサッシを採用しているのも特徴だ。このほか、廊下幅はメーターモジュールを採用、トイレのドアハンドルも壁面までセットバックさせ、引き戸はソフトクローズ機能付き。

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 単価230〜240万円というのは想像していた通りだった。リーマンショック前に分譲されたプロパストの物件や隣駅の市川の三井不動産レジデンシャル・野村不動産・清水建設の駅前マンションは坪単価で240〜250万円ぐらいしていたが、それよりは安くなると思っていたので、その通りとなった。

 長津田も相模大野もこれぐらいの単価になりそうで、ここ当分は準都心や郊外ターミナルの再開発マンションはこの価格帯に収斂していくのではないか。

(牧田 司 記者 2011年8月22日)