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マンションコミュニティ研究会 グリーンの果たす役割で勉強会

TowaG・Works社長・飯田とわさんが講話


飯田とわさん

 マンションコミュニティ研究会(廣田信子代表)は7月28日、第6回勉強会を開き、TowaG・Works社長でランドスケープデザイナーの飯田とわさんが「グリーンで育むマンションコミュニティ」と題して講話を行った。

 飯田さんは、分譲マンションなどで植栽など「外構」が工事予算面でもっとも犠牲になる部門である現状を紹介しながら、「植物は生きもの。人間と一緒。個体差があり、不確定要素も大きい。どうすればいいかの『答え』はない。どこで折り合いをつけるか、『ダメ』の発想ではなく、夢を語ってほしい。植栽計画は理事が代わっても長期的な方針が変わらないように専門委員会などボランティア組織を作って長期的に見ていくことが肝心で、そのためにも居住者のコミュニティの力が不可欠」などと話した。

 飯田さんは、オフィスやマンションの植栽デザイン、植栽リニューアルのコンサルタントなどを手がけており、最近はマンションの植栽管理、コミュニティ支援活動なども精力的に行っている。

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 同感だ。記者は自らが住む団地の自主組織で団地内の樹木剪定を行っているが、「陽が当たらないから切って」という声があれば「せっかくの樹木、切らないで」という声もある。飯田さんが仰ったように、どこで折り合いをつけるかよく話し合わないとトラブルに発展しかねない。

 何ごともそうだ。トラブルの原因は全てコミュニティの欠如からくる。マンションのコミュニティは、車にたとえれば管理組合との両輪の一つだ。デベロッパーや管理会社はマンションコミュニティを育む上で大きな役割を担っている。

(牧田 司 記者 2011年8月3日)